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愛と幻想のふぁしずむ エピソード2(第11話)

クーヤ・シェイカー ―Vol.1―

 

 

暗闇・・・・。

周囲は暗黒の闇しかない。

ここは・・・どこだ?余は一体・・・!?

 

『えぇ・・ん!ぐすんぐすん・・・・。』

 

!?

 

幼き頃の余が目の前で泣いている・・・・。

・・・何故泣いているのだ?

 

『とうさまは?かあさまは・・・どこ?』

 

『げんじまる〜!げんじまる〜〜!どこぉ・・・!?』

 

弱々しく泣きながらゲンジマルを呼んでいる。

すると、ふと闇の中から火をともした蝋燭を片手にゲンジマルが現れた。

ゲンジマルは優しそうな、それでいて悲しそうな表情を浮かべている。

 

「・・・・クーヤ様。」

 

『げんじまるぅ〜!』

 

ゲンジマルの姿を見るや否や、幼き頃の余は彼に駆けより抱き付いた。

 

『とうさまは・・・?かあさまは・・・?』

 

「・・・・・。」

 

『げんじまるぅ?』

 

「・・・クーヤ様・・・いや、聖上。お迎えにあがりました。」

 

・・・あぁ・・・そうだ。・・・思い出した。

これは余の父上と母上が崩御なされた日だ・・・・。

 

 

チュンチュン・・・・。

ゴーーーン・・・ゴーーン。

 

「・・・・・・・。」

 

皇國クンネカムンに朝がきた。

皇宮殿では朝を告げる鐘が鳴り響き、その音が何処からともなく余の耳にも聞こえて来る。

 

「・・・・・・夢か・・・。」

 

ムクリ。

余は寝床から起き上がると、鏡に映る自分を見つめた。

・・・・・・しっかりしろ。クーヤ!

今日も一日、頑張らなくっちゃ♪

ニコッ♪

誰も居ない部屋で1人、鏡に向かって可愛らしい笑顔を浮かべていた。

 

「クーヤ様、おはよう御座いますぅ〜♪」

 

「わわッ!?」

 

いきなり侍女のサクヤが部屋に入ってきたので、余は思わず取り乱す。

 

「クーヤ様?どうしたんですかぁ?」

 

「な、なんでもない!それより、部屋に入るときは一声くらいかけよ!」

 

「は、はぁ・・・申し訳御座いません。」

 

身嗜みを整え、髪を結うと、余はサクヤと共に渡り廊下に出た。

カツカツ

トテトテ

 

「で、今日の予定はどうなっているのだ?」

 

「はい♪まずは元気よくクンネカムン体操を♪

 その後はおいし〜い朝食で御座いますぅ〜♪」

 

ニコニコしながら答えるサクヤ。

 

「そんなものはいつもの事であろう・・・。(汗)

 余が聞いているのは今日の政事の予定なのだ。」

 

「はい♪まずは元老院の定例評議会に御出席頂きます〜。」

 

「・・・ハァ〜・・・。それ、さぼってよいか?」

 

「ダ、ダメですよぉ〜!」

 

「案ずるな、冗談だ。で、その後は?」

 

「はい♪その後はいつもの執政がお待ちしておりますぅ。」

 

「・・・・・またそれか・・・。」

 

「そ、そんな事おっしゃらずに。クーヤ様がいらっしゃらないと・・・。」 (汗)

 

「・・・ハァ・・・。で、その後は?ざっとでよいから一通り申せ。」

 

「はい♪その後は軍事施設の査察が午前中御座いまして、

 その後、たのし〜い昼食ですぅ〜♪

 午後はアヴ・カムゥのメンテナンスに立ち会って頂き、シケリペチム國の使者との会談。

 その後は、貿易船団長達との会合。その後は・・・・・

 

「・・・・ハァ・・・・。」

 

「ど、どうしたんですかッ?今日はやけに溜息ばかりついてますが・・・?」

 

「いや、昨夜は夢見が少しばかり悪くてな・・・。」

 

「そ、それは大変ですぅ!すぐに午後の予定をキャンセルして医師に診て頂きましょ・・・

 

「よ、よい!大げさすぎるぞ!今日はその予定で以上だな?」

 

「はい♪以上で御座います。」

 

「・・・そうだ、ゲンジマルは?」

 

「御爺様ですか?あ・・・っと、大老【タウロ】はカルラゥアツゥレイ國の特使との会談で

 今日は一日中こちらには戻ってきません。」

 

「・・・・ハァ・・・・。」

 

「ま、また溜息・・・。」 (汗)

 

―元老院定例評議会―

 

『で、あるからにしてぇ・・・

 オヴァケ村のキュータロウとウィソノ・ヌァミヘイの髪を、ふ、増やす方法を〜

 只今検討中でぇ〜御座います!』 (ヨロヨロ

 

『では・・・それは次の議会まで保留という事で・・・。』 (カタカタ

 

『せ、聖上・・・これについては・・・如何でしょうかえ?』 (プルプル

 

「そうか・・・好きにいたせ。」

 

 

―執政の間―

 

『次ィィーーー!』

 

『ははぁ!

 ケンタスキーのあのビスケットは

 いつまでビスケットだと言い張るのでしょうか!?
 

 あれは明らかにパンで御座いまするッ!』

 

「そ、そんなの余が分かる訳なかろうがッ!!」 (汗)

 

『以上で御座いますッ!聖上ッ!』

 

「そうか・・・もうよい、皆のもの下がってよいぞ。」

 

ザワザワ・・・・。

 

「御疲れ様でしたぁ♪クーヤ様。」

 

サクヤが水を入れた杯を持ってくる。

・・・ハァ・・・くだらん。(汗)

相も変らず意味不明な発言ばかりが飛び交ってうんざりだ。

余がげんなりとしながら、皇座から離れようとした時

 

バァンッ!

 

『こ、これは右大将さま!』

 

「ハァイ、おつかれ。ベイベー♪」

 

サクヤがそっと耳打ちしてくる。

 

「ク、クーヤ様・・・私、あの人苦手ですぅ。」

 

「・・・余も苦手だ。」 (汗)

 

右大将ハウエンクァが今頃のこのことやって来た。

・・・タチの悪いのが来たぞ・・・。

しかもギターを片手に嬉しそうにステップを踏んでおる・・・。

ま、また新曲とか申して救いようのない痴れ唄を聞かされるのかと

思うと目眩がしてきそうだ・・・。

 

「ハハハ!クーヤ様、傑作が出来ましたよ!!」

 

「・・・・そうか。・・・今日はもう下がってよいぞ。」

 

「だからぁ〜、新曲だってばぁ〜!」

 

「もうよい・・・下がれと申しておろうが・・・。」 (汗)

 

「つ、つれないなぁ〜。いい?いくよ?いくよ?

 

「・・・・・・。」

 

妙に上機嫌のハウエンクァが長い髪を掻き揚げ、

ギターに手を添える。

直後、クネクネと気色悪い動きをしながらギターをかき鳴らし熱唱。

 

ジャンジャカッジャカッジャカッジャカッジャカッカカーーッ♪

ジャジャージャジャージャジャージャジャ♪

ジャジャージャジャージャジャージャジャ♪

「うぅっ、いぇ!!」

 

 

ザ・リアル・リアリティ −はっぴーぶりーでぃんぐ in クンネカムン−

                                      作詞・作曲 ハウエンクァ/クンネカムン・レコード

 

アーーーーー!

You funcky motherfucker, DericiusBar four please♪ woo four please♪
(お前はゲス野郎だ、うまい棒4つ下さい。う〜4つ下さい。)

You Soooo funcky motherfucker, DericiusBar four please♪ yher four please♪
(お前は最低のゲス野郎だ、うまい棒4つ下さい。いえ〜4つ下さい。)

ママン!助けてママン!ママーーーーンッ!!

もう駄目だぁー!俺は人間失格さぁー♪

押・し・迫る・2次元の快楽ゥゥーーーッ!!

俺達が乗り込んだ通勤快速は下車前途無効だぜ?ううーーーうぁおッ!!

※サビ
あぁ・・・あの娘(※キャラ)のポスター欲しいな・・・

あぁ・・・あの娘(※キャラ)の笑顔をいつも見たいな・・・

I love you,OK?
(愛してもいいかい?)

この國はぁ〜、限界だぜぇ〜。

 

Why〜何故に萌えているのかぁ〜?

Why〜何故にぃ〜?

ママン!許してママン!ママーーーーンッ!!

もう無理だぁー!俺は戻れないーイェ〜♪

鬱・だ・よ・逃げて逃げて逃げて現実逃避ィィーーーッ!!

俺達が逃げこんだ穴は誇示を得ずだぜ?

※サビ
※サビ

 

ジョビ〜〜〜〜ンッ。

 

し〜〜〜〜ん。

 

この馬鹿は結局フルコーラスで熱唱した後、勝手に興奮して勝手にその場に卒倒する。

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「ハァ・・・ハァ・・・・どう?ねぇ!?どう!?俺のこのソウルフルな唄は?」

 

・・・・頭が痛い・・・。

 

「・・・もうよい、さがれ・・・。」

 

「オリコンチャート1位だよ!?ハーハーハーーッ!!」

 

バァンッ!!

 

突然、何者かが執政の間の扉を荒々しく開けて現れ

ズドドドドドドッ!!

物凄い勢いでハウエンクァに突進。

 

「こ、この痴れ野郎がぁぁーーーッ!!」

 

ドガァッ!!

 

そのまま、強烈な跳び蹴りをハウエンクァに喰らわせた。

 

「う〜ん!ロックンロール♪」

 

ハウエンクァは吐血しながら横一直線に飛んでいく。

しかも顔はスマイルで、何故か手はピースサイン。

ぴゅ〜〜〜〜。ドガシャーーーン!

そのまま、窓から落ちていった。

 

「ハァ・・・ハァ・・・!」

 

「お、お兄様ッ・・・!?」

 

サクヤの素っ頓狂な声が執政の間に木霊した。

ハウエンクァを誅した者は、余の予想通りというかなんというか・・・。

大老ゲンジマルの孫であり、サクヤの実兄でもある左大将ヒエンであった。

バッ!

ヒエンは思いつめた表情でこちらに振り返るや否や・・・

 

「も、申し訳御座いませんでしたぁぁーーーッ!!!」

 

・・・平に土下座・・・。

 

「ヒ、ヒエン・・・もうよい。そなたは別に・・・

 

「否ッ!私があの愚か者を抑えきれない為、聖上に不快な思いを・・・

 

「コラァッ!!」

 

ガシャーーーンッ!!

 

「ひぃ!?」←サクヤ

 

「・・・・・。」←余

 

突如、天井からハウエンクァが舞い降りる。

今・・・下に落ちていったあやつが何故?

ドスンッ。

 

「ヒ、ヒエン〜〜!!てめぇ〜〜!!よくも俺様のリサイタルに泥を塗ってくれたなぁ!!」

 

「やかましいッ!貴様の腐った唄などは、

 さびれた屋台で歌えッ!!」

 

「しばくぞボケッ!!」

 

ガァァァァッ!!

 

・・・・また始まったか・・・。

 

「ク、クーヤ様!いいのですか!?」

 

「阿呆は、ほおっておけ・・・。」

 

オロオロするサクヤを尻目に、余は席を離れると無言のまま執政の間を後にした。

カツカツ・・・・・

カツカツ・・・・・

「・・・・・・・・・。」

・・・・カツカ

ガクゥ。←膝をつく音

 

・・・・・もう皇、やめたいな・・・・。

 

 

次回予告

「俺んとこ来ないか?」
アッフー♪
OneNightCarnival〜胸の奥ぅ〜♪
ズッキズキっと音立てるエ〜ンジ〜ン!

BGM

 

皇都をさすらう、クーヤたん。

金曜の晩はイチャイチャバカップルばかり!

寂しさひとしおクーヤたん!

さて、来週のクーヤたんは

『クーヤニスト宣言』

『教えて空弥せんせい!』

『我が逃走 ―マイン・クーヤ―』

の、3本を御送りしますッ!!

「いたしまぁ〜っす♪・・・ンガクック!?」

 

つづゅく♪