Make your own free website on Tripod.com

愛と幻想のふぁしずむ エピソード2(第17話)

クーヤ・シェイカー ―Vol.7―

 


『・・・・ハクオロよ、ハクオロよ?』

 

「あり?」

 

気が付くと、見覚えのないハイカラな建物の中にまろは立っていた。

そして、目の前には黒い装束らしきものをきた年配の男が装飾された本を片手に立っている。

おそらく先程私を呼んだのはこの老人だろう。

 

「あの・・・そなたは誰そ?」

 

『式の途中で、私語は慎みなされ!』

 

「・・・は、はい。」

 

突然そのじいさんに逆ギレされ、おずおずと口をつぐんだところで

ようやく今の自分の服装に気付いた。

(おわッ!?なんじゃこりゃ?!)

全身白で染められたよく分からない固めの衣装。

・・・いや、これって見た事あるぞ・・・。

これは・・・・もしかして、こりは・・・・・・。

 

『ハクオロよ、汝は妻を永久に愛する事を誓うか?』

 

「おじゃ!?つ、妻だと?」

 

『汝は、夫ハクオロを永久に愛する事を誓うか?』

 

「ま、待て!何を勝手な事を言っているでおじゃ・・・

 

「・・・誓います。」

 

!?

 

グイッ。

 

「うげっぱ。」

 

聞き覚えのある声がすぐ近くで聞こえたかと思うと、

首にかかった紐みたいなもの・・・ネクタイ?・・・・を、

突然誰かに引っ張られて、強引に真横へ向かされた。

 

「ゲホッ・・・・!な、何をするでッ・・・・・おじゃ・・・・る"?」

 

驚いた事に、目の前には・・・何とも美しい純白の衣装をまとったクーヤたんが佇んでいた。

 

「・・・・・・・・ク・・・。」

 

「・・・・・・・・・ハクオロ。」

 

「・・・・クーヤたん?」 (汗)

 

「・・・・・・・。」 こくん

 

クーヤたんは顔を真っ赤にしながら、上目遣いでまろを見つめると一言呟いた。

 

「・・・・余は・・・そなたのものぞ。・・・・し、幸せにせよ。」

 

超カワイイヨ、コイツー。(←何故か関東弁)

 

『おほん、式を続けていいかの?』

 

老人がそう言って咳払いをした。

 

「はいはいはいッ!結婚するでおじゃるよ!!

 今すぐに、即座に、迅速に、オー人事!オー人事ッ!!」

 

『お、おいおい・・・落ち着きなされい。』

 

「チッスは!?誓いのチッスはまだでおじゃるか??」

 

『な、なんじゃ・・・そう急かすな。まずは神の御加護の為の・・・・

 

「たわけー!そんなもんはグダグダやらなくてもいいでおじゃるよ!!

 早く・・・!テキストォォーーーヒライテェェッ!!」 ←カタコト

 

ばつん。

ヴヴヴヴ・・・・・ン・・・・。

 

「・・・は?」

 

異常な音がしたかと思うと、急に建物の中が暗闇に覆われた。

 

「ハ、ハクオロ・・・!」

 

不安がるクーヤたんの声がすぐ耳元で聞こえてくる。

私はすかさず暗闇の中で彼女を抱き締めると、

 

「安心しろ。まろが守ってやるでおじゃる。」 キラーン

 

と、暗くて見えもしないのに歯を光らせた。

その直後、大音響と共にどこかで聞いたような音楽?が響き渡った!

 

『命(イノチ)ボンバイエッ!命(イノチ)ボンバイエッ!』

 

『・・・葉ァイッ!・・・・葉ァイッ!・・・・葉ァイッ!・・・・・・葉ァイッ!』

 

チャ〜〜ララ〜ララ〜ララァ〜♪

 

!?

 

ドカァ〜ン!!

ドカァ〜ンッ!!

 

「おわゎ!?」

 

けたたましい爆発音と共にまろの周囲に4つの赤いコーナーポストが床から突き出し、

その後すぐにまろ達が立っていた床がズズズと上に持ち上がり始めた。

 

「こ、これは・・・・リングでおじゃるか!?」

 

ワーーーーッ!!

キャーーーーッ!!

 

『さぁ、今年もついに始まりました ―命(ミコト)・ボンバイエ!―

 クンネカムン・アリーナは5万人のファンが詰め寄せております!

 今夜の担当は私、司会のときめき48000と解説者の坂上蝉丸さんで御送りします。

 さてぇ、坂上さん。いきなりハクオロ選手とカルラァツレイ選手という

 大変アツイ試合が始まってしまいましたが?』

 

『お前の感じている感情は精神的疾患の一種だ。治す方法は俺が知っている。俺にまかせろ。』

 

『・・・・たまにはその言葉以外喋ったらどうですか?』

 

何がなんだか分からないまま、何時の間にか数万の観客に囲まれたアリーナ?の中央

特設リングの上で呆然とたたずむまろとクーヤたん。

先ほどの老人はゲスト席にちゃっかり座っているし・・・。

 

「な、なんだか分からんが、逃げるぞ!クーヤたん!」

 

グイッ!

 

まろはクーヤたんの腕を手にとると、走り去ろうとする。しかし!

 

グイィッ!

 

「ぎゃーす。」

 

その何倍もの力でクーヤたんに引き戻されてしまった。

 

「な、何するでおじゃるか!!クーヤた・・・

 

なんという事だろう。クーヤたんだとばかり思っていた女性は・・・カルラ。

 

「きゃ〜!?い、いつのまにすり替わったでおじゃるかぁ!?」

 

カルラは素早くまろの首に腕をかける。

 

「結婚・・・やれんのか?やれんのか??」

 

「カルラ・・・な、何を言って・・・・」

 

「やれねぇのなら、かえれッ!うたわれ★男塾ッ!!」

 

「カ、カルラが・・・壊れたでおじゃる!?」

 

「うふふ・・・・あるじ様・・・。」

 

不気味な笑みを浮かべながら、徐々に絡みついた腕に力をこめるカルラさま。

 

「ひッ!?ま、待て!これは誰かの陰謀ぞ!」

 

「赤巻紙、青巻紙、黄巻紙。どれをお望みかしら♪」

 

「・・・・は?」

 

「赤巻紙、青巻紙、黄巻紙。どれをお望みかしら♪」

 

 

「・・・カルラ。拾い食いでもしたか・・・?おぬし。」

 

「あかまきがみ、あおまきがみ、きまきがみ。どれをおのぞみかしら?」

 

ギュゥゥゥ・・・・。

 

「ぐぇぇ・・!?あ、あかまきがみ・・・!あかまきがみでいいでおじゃ・・・る!!」

 

「そう。かしこまりましたわ♪」

 

スッ

ようやくカルラは満足した表情で腕を離すと、場外の誰かに向かって手で合図をした。

 

ババーーンッ!

ボーーーンッ!

 

またリング周辺に爆薬が炸裂し、おびただしい煙が舞い上がる。

 

ワーーーッ!

キャーーーーッ!

 

観客?の大歓声がアリーナに響き渡り、

まろが立つリングの向こう側から突如リフトが舞い降りてきた。

そしてその上には日本刀を持ったエルルゥが・・・・。

 

チャ〜〜ララ〜〜〜ララ〜〜〜ララ〜〜〜♪ (ボンバイエオーケストラVer)

 

『当然、勝ちますよ。』

 

「は?」

 

『私たちが始めた事なんですから、私たちでケリをつけます。』

 

「な、何を言ってるでおじゃるかぁ!?」

 

チャッチャラララララ♪

ひゅ〜〜ん。(←隕石がやってくる音)

 

『獣娘ハンター ハクオロ・クロコップ 

                            VS 

                        イノチイズム最後の継承者 藤田エルルゥ』

 

 

鬱で死にそうでおじゃるよ。

あぁ・・・・もういちど・・・・あのユカウラを歌ってくれ・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・カナカナカナカナ・・・・・。

 

「・・・・・・・・・・。」

 

蝉の声が聞こえ目を開くと、夕陽にそまったまろの寝室の天井が見えた。

 

「・・・・夢か・・・・・良かった・・・・。」

 

つ〜〜。

うれし涙がまろの頬をしずかにつたった。

 

―第17話 終―

 

 

 

 

「そんな訳ないであろ・・・・・御座いませんよ。」

 

!?

 

ガバァッ!

聞き覚えのあるぷりち〜な声を聞いて、寝床から飛び上がる。

 

「ク、クーヤた・・・ん?」

 

「お、お目覚めで・・・御座いますか?ハクオロ・・・・様。」

 

まろのとなりにはクンネカムン國皇クーヤたんが座している。

・・・・・座しているが・・・・・。

・・・・・・・・・・なんで・・・・メイド服をきているんだ?(滝汗)

それに、その拙い言葉遣いは何ですか・・・?

 

「あの・・・クーヤたん。」

 

「なんだ・・・いや、なんですか?」

 

「ナニシテンノ?」

 

「家出だ。」 きっぱり

 

「は!?」

 

「余は・・・おほんッ!私は家出してきたのだ!」

 

「はぁぁぁッ!?」

 

「あ、ハクオロさん。目が覚めましたか?」

 

エルルゥが階下からひょっこり顔を覗かせると、

苦笑しながらこちらへとやってきた。

 

「エルルゥ、これは一体。」

 

「えぇっと、クーヤさんが・・・そのぉ・・・しばらくここで雇ってもらいたいと・・・。」

 

「な、何だって!?」

 

皿のようにまん丸な目をしながら、その視線をクーヤたんに向けると

 

「そういう事だ。よろしく頼む・・・みます。」

 

「・・・・・エルルゥ。ベナウィを。」  げっそり

 

「はい。」

 

とたとた・・・。

 

「御呼びでしょうか?聖上。」

 

「アホかぁ!!」

 

「・・・・・。」

 

「ベナウィ、お前何を考えているでおじゃるか!」

 

「私もクーヤ殿に説得はしました。しかし、このとおり頑固なもので・・・

 

「が、頑固で悪かったな!余は頑固で有名なのだ・・・。」  ぷぅ

 

あわわわわ・・・・。

 

―國際問題!

―トゥスクル皇、大国クンネカムンの女皇をかこう!

―非常識、ここに極まれり!

―日本の恥部ッ!

 

「た、頼むからヘソを曲げんでくれ・・・クーヤたん・・・。」  カクカク

 

「頼む・・・ハクオロ・・・少しの間だけでよい・・・!」

 

「・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・。」

 

しばらくクーヤたんと無言で見詰め合った後、まろはため息をついた。

 

「エルルゥ、ベナウィ。すまないが、席をはずしてくれないか?」

 

「御意。」

 

「・・・ハクオロさん、手ぇ出したら殺しますからね・・・。」

 

去り際にとんでもない台詞を残していくエルルゥ。

 

「何があったんだ?クーヤ。」

 

「な、何もない。ただ、もう余は皇という立場に疲れただけだ。」

 

「それで國をほったらかしてここに来たのか?」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「クーヤたんらしくないな。」

 

「・・・・・・だぞ。」

 

「は?」

 

「余だって・・・余だって!・・・普通の女の子なんだぞッ!」  ぽろぽろ

 

「ッ!!お、おぃおぃ!」

 

「わぁぁぁああ!!」

 

ガバッ!

 

「・・・・・・クーヤたん。」

 

私の胸に飛び込んで、泣きじゃくるクーヤたん。

ドカドカドカドカッ!←エルルゥの足音

 

「やっぱりエッチシーンに突入してるじゃないですかぁッ!!」

 

どぐわしゃぁッ!

 

「ち、違ッ・・げぼあッ!?

 

「情けない・・・。」

 

ベナウィは眉間にしわを(以下略)

・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・。

 

「という訳で、しばらくここでエルルゥと共にみんなを世話する事になった。

 えぇっと・・・・クラウたんだ。」

 

「よ、宜しくお願いします。」

 

し〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。

広間に集まった一同は、ぽかーんを口を開いたままだ。

や、やはり無理があったか・・・。

 

「あ、兄者・・・その女、クーヤ・・・

 

「クラウたんだッ!」

 

「フゥ・・・誰かと思ったらクンネカムン皇じゃないですの。」

 

「ク、クラウたんだッ!!」

 

「先日の某が起こした騒動でサイコガンダム(※アヴ・カムゥ)に乗って暴れまわった・・・

 

「クラウたんだっつーのッ!」

 

スッ

 

「お初にお目にかかります。私はエルルゥ様の遠い親戚にあたります

 アリアン・クラウと申します。今日から暫くここでみなさまの身の回りの

 お世話をさせて頂く事になりました。宜しくお願い致します。」

 

し〜〜〜〜ん。

 

「だ、だそうだ。」

 

「どっからどう見てもシャクコポル族じゃ・・・

 

「オ、オボロッ!お主しつこいでおじゃるよ!」

 

―大國クンネカムン―

 

「あ〜、ララァが・・・・ララァが・・・・。」 ガクガク

 

「お、お兄ちゃ〜ん。しっかりしてよぉ〜!」

 

病床に伏す?ヒエンを看病しながらサクヤは傾きかけた陽の御神を見た。

 

「はぁ・・・・クーヤ様、何処へ行ったんでしょう・・・・って、あそこしか考えられませんけどね・・・。」

 

ぽつりと呟くサクヤの前にひょっこりとチキナロが顔を出した。

 

「おやおや。左大将様はまだ寝込まれていらっしゃるのですか?」

 

「あ・・・チキナロ様・・・。はい〜、すっかり心労しちゃったみたいで・・・。」

 

「ははは、ヒエン様は生真面目過ぎるところがありますからね、はい。」

 

「わ、笑い事じゃないですよぉ〜。右大将様は・・・アレですし・・・。」

 

「あぁ、これは失敬しました。ククク・・・確かにもう片割れはアレですからね。」

 

アレ

『俺にチェリオを飲ませろ〜♪』 ぽろろ〜ん

 

「・・・・・・・う〜ん。どうもこれじゃ、しっくり来ないねぇ〜。」

 

椅子に座りながら軽くギターを流し弾き、眉を歪ませていたハウエンクァの傍に

ゲンジマルが歩み寄ってきた。

ハウエンクァはそれに気付くと、そっとギターのピックを弦に挟み、後ろを振り返った。

 

「ハウエンクァ。」

 

「あぁ、これは大老。ひ弱な孫の調子はどうですかい?」

 

「フン、そう皮肉ばかり言うな。お主の悪い癖だ。

 例の件、首尾はどうだ?」

 

「・・・・シケリペチムに斥候部隊の精鋭を数人送り込んだよ。

 って言うかさ、これは本来陸戦特殊部隊の仕事だろう?」

 

「まぁ、色々事情というのもあってな。陸戦特殊部隊も多忙なのだよ。」

 

「ふ〜ん、まぁいいさ。悪いけど俺は次回のギグの準備でちと取り込んでましてね。」

 

「フゥ・・・邪魔をしたな。じゃあ某はちと出かけてくる。」

 

「・・・大老。」

 

「む?」

 

「聖上は見つかったかい?」

 

「・・・・まだ消息がつかめん。」

 

「そっか。」

 

去っていくゲンジマルの姿を黙視した後、手に持っていたギターを立てかけると

 

「・・・・・・・。」

 

ぽりぽり。と頭を掻きながら溜息をついた。

 

「ちっ・・・ったく困ったお嬢さんだ。」

 

『ひどぉうぃよぉ、ゆ〜いちぃ〜〜!!』

 

『お、お兄ちゃん!?だ、誰か!左大将様が発作をッ!!』

 

ぽろろ〜ん♪

 

―夜の都、トゥスクル―

夕食時になり一段と皇都の活気もあがる頃、

その日の政事をようやく終え、食事の間へと足早へ向かうまろ。

 

『わゎッ!?』

 

ばしゃぁ・・・。

!?

 

「あづぁ〜!?」

 

「ハ、ハクオロッ!?」

 

「きゃ〜!ハクオロさん!!」

 

突然、後ろからホットなスープがまろの頭からダイレクトイン。

裏返ったような奇声とも言える悲鳴をあげて、床へのたうちまわる。

 

「ぎゃ〜!!コンガリッチ!」

 

「だ、大丈夫か!ハクオロ〜!しっかり致せ!」

 

どうやら大鍋を豪快にひっくり返した先にまろがいたようだ。

 

「あつつ・・・あ〜、驚いたでおじゃる。」

 

「す、すまんハクオロ・・・わ、私が悪かった。」

 

しゅんとするクーヤたんの頭を苦笑しながらワシワシと撫ぜると

 

「おっほっほ。そう気を落とすな。クーヤたんも慣れてないんだからな。」

 

そう言いながら、ミスマッチとしか言いようがないメイド服を見つめる。

 

「クーヤたん、それ歩きづらくないでおじゃるか?」 (汗)

 

「え・・・?・・・た、確かに歩きづらいが、それは私が着慣れていないからだ。」

 

「それ以前の問題っつーか・・・う〜ん。エルルゥ、他にもっと動きやすい服を・・・

 

「よいッ!」

 

くわっとクーヤたんが奥歯が見えそうな勢いで反対する。

 

「おわ!?」

 

「余・・・じゃなくて、私が・・・これがよいと思ったから着ておるのだ!」

 

「え?・・・・・・ようするに気に入ってるの?」

 

「・・・・あ。」 かぁぁぁ

 

「そうか・・・クーヤたんの衣装の趣味ってコレ系でおじゃるのか。」

 

「ち、違ッ!こ、これの方が女の子らしく見えるであろう!」

 

顔を真っ赤にしながら必死に弁解するクーヤたん。

まぁ、この服はこの服で良しでおじゃるよ。おっほっほっほ♪

スープで汚れてしまった為、仕方なく先に風呂へ入り

結局まろが食事の間へ着いた時には、すでに夕食が終わりかけていた。

 

「あ〜食った食った♪・・・って、お?兄者。なんだ今ごろメシか?」

 

「・・・・まろの分は残っているでおじゃろうな?」

 

「心配するなって。兄者の分の刺身は傷む前に俺達が食ってやったからな。はっはっは。」

 

「貴様・・・。」 ぷるぷる

 

部下達の相変わらずの貪欲ぶりに呆れ果てながら、溜息をついて腰をおろす。

 

「も〜、なんでもいいから食い物をくれでおじゃるよ・・・。」

 

「くすくす・・・。ハイ、今すぐ用意しますから。」

 

苦笑しながらエルルゥが席を外した途端、

狙っていたかのようにカルラがまろの隣にやってきた。

そしてキープしていたであろう魚料理が盛られた皿を手に持つと、

箸で魚の切り身をつまみ、嬉しそうにまろの口元へ持ってきた。

 

「うふふ・・・・あるじ様♪さぁ、あ〜ん♪」

 

「・・・カルラ、ひとりで食べれるでおじゃるよ・・・。」

 

「そんな事言わずに、あ〜ん♪」

 

「やれやれ・・・。」

 

その時ッ!

 

「お待ち下さい。」  ズイッ

 

むぅ〜っとした表情でクーヤたんが反対側にどかりと座り込む。

 

「あら、何ですの?」

 

しらーとした表情でそれを迎撃するカルラ様がみてる。

 

「それは私がやります故、カルラ殿は食事をお楽しみ下さい。」

 

負けじとクーヤたん。ちょっと引き攣りにっこり。

 

「あら、貴方はそこまでやらなくてもいいのよ。おほほほ。」

 

それを見てカルラ様、ちょっと余裕にっこり。

 

「そういう訳にも参りませんので。ほほほほ。」

 

ここが踏ん張りどころのクーヤたん。先日テレビで見たアイ高野のような表情で頑張る。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

まろの前で睨み合う姫君二人。挟まれたまろは愛の地獄

 

「はぁ〜、お腹が減りましたなぁ〜。って、

 あーー!!某が仕事してる間にみんな食べてる〜!?

 

有難い事にカルラの天敵、トウカがようやく食事の間に姿を見せた。

泣きそうな顔でみなを非難しているトウカの姿を見て、カルラはチッ。と舌打ちをすると、

酒瓶を片手にヘコヘコと自分が元居た位置に戻っていった。

 

「はい、ハクオロ。あ〜ん♪」

 

「・・・・・・・。」

 

にこにこ顔のクーヤたんとは対照的に、

カルラとトウカが両サイドから冷たい視線を向けてくる。

 

「いや、すまんがクラウたん。一人で食べれるから・・・。」

 

「ムッ、余がせっかく・・・ぶつぶつ。」

 

身の危険を感じたまろが柔らかく断ると、クーヤたんは少し拗ねながら食器を重ねていたが、

 

「あ!」

 

突然、何かを思い出したようにその場を離れると、しばらくして器を持って戻ってきた。

 

「なに?どうしたでおじゃるか?」

 

「ハクオロ、ハクオロ・・・♪えへへ。」

 

得意げな顔をしてクーヤたんが持ってきた器には・・・・

・・・・・????

なんだこりゃ・・・・。 (滝汗)

形容出来かねる何かが入っていた。

 

「実は、先ほどエルルゥ殿に料理の方法を教えてもらっていたのだ。

 とりあえず今日はデザートと言うことで・・・・」

 

でざーと・・・・これが?

 

「白玉ぜんざいというのを作ってみたのだが・・・。」

 

「しらたま・・・・ぜんざいでおじゃるか・・・・。」

 

クーヤたんには悪いがパッと見、う●こにしか見えない・・・・。

 

「・・・・・・。」 (汗)

 

「ハクオロ、食べてみてはくれぬか?」

 

余程料理を出来たのが嬉しかったのか、目をキラキラを輝かせながら迫るクーヤ。

 

「いや・・・あの・・・せっかくだが・・・まろは今日はもうお腹がいっぱい・・・・。」

 

「え・・・?」

 

「だから・・・その・・・今日は・・・パスで・・・。」

 

「よ、余の作ったものが食えぬと申すかッ!!」 くわッ!

 

「ひっ!?暴れん坊プリンセスッ!?」

 

「・・・食べて・・・くれぬのか・・・?」 じわっ

 

!?

 

嘘ッ!?また泣くのぉ!

 

「あー、まろ最近ぷりんに食べ飽きてたのでちょうどよかったおじゃるよ!

 そうか、白玉ぜんざいでおじゃるかぁ〜。おつでおじゃるなぁ〜おっほっほっほ♪

 お?こりゃまたトリッキー・・・ゲフンッ!前衛的な出来でおじゃるな!

 このパッと見、う●こ・・・いやいや!!ら、らいちのように見えるでおじゃるが

 それも色のアクセントと言うことで白玉が・・・って、あれ白玉は・・・?

 まぁ!白玉は多分カレーに入ってる肉と一緒で多分煮込みすぎて溶けたんだろう!

 これよこれ、これぞトゥスクルの心っつーか、なんつーか。

 いやぁ〜この香り、たまらないね・・・・・・。

 あれだあれ!こぼした牛乳をふき取ったぞうきん!

 もうね、エレガントなかおりでまろ大満足でおじゃるよ。

 まさにトップブリーダーが推奨するだけの事はあるね。

 もう俺、ゴールしてもいいくらいだよ。ホント。マジで。だけど、夢はビッグっていうかさ。

 ほら、あれじゃん?俺ってビッグじゃん?アハッ♪」

 

ガツガツッ! (号泣)

 

―やけくそ。そう、やけくそだ。

 

何も考えず、がむしゃらにコイツを口の中にかきこむ。

味なんて知るもんか。舌には触れさせんッ!

一気に咽にダンクし、そのままおなかに直下させてやる。

・・・・これで多分死にはしないは・・・・ず・・・・。

 

お?

 

ぴ〜ひゃらぴ〜ひゃら♪ぱっぱぱらぱ〜♪

ぴ〜ひゃらぴ〜ひゃら♪叫ぶぽんぽこりん!

 

つづく。

 

―次回予告―

襲いくる萌えの波に対抗すべく萌え路線へと変体するマガージン&サンーデ。

起死回生を狙うチャンピオンは、ついに禁断の名前変更を使用する。

その名も習慣ジャスピオン!・・・どこかの同人誌で聞いたような名前だが気にするな。

そしてCMにはアイ高野を起用!彼は歳なのに頑張り、甘い声でジャスピオン熱唱!!

次回クーヤ・シェイカー!

アイ高野で哀高野

おまえの全って〜!

かあちゃん・・・更新遅れてごめんよ・・・・。

甘えん坊の〜 羊は眠れ〜

さぁ〜ゆくぜ 銀河の狼よ〜

ジャスピオン! た〜ましいが

ジャスピオン! ほ〜えている

スペ〜スウル〜フ〜! ジャスピオンッ!