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ジャバジャバ

 

「これ!これがWater(水)よ?分かる?ユズハちゃん!」

「Water(水)?」

 

暗闇の中からシャリバン先生の声が聞こえると共に、

掌には冷たく心地よい感触が感じられた。

 

「そう!Water(水)よ!」

 

シャリバン先生は私の掌に何度も何度もWater(水)というスペルをなぞって教えてくれた。

― これが・・・・これが・・・・Water(水)


 

愛と幻想のふぁしずむ エピソード3(第21話)

逆襲の殺ァ - Vol.1 -

 

 

「ふにゅ〜暇だよぉぉ・・・・。」

 

皇都郊外の小高い丘の上。

そこにそびえ立つ一本の大木の枝でカミュは寝そべりながらため息をついた。

 

「っていうかぁ・・・私は絶対生まれてくる時代間違えたよぉ〜。

 もっともっと未来の世界で、こう・・・鳥の羽毛を束ねたようなブワブワっとした着物着て〜、

 で、こう髪の毛も緑葉のような色に染めちゃってぇ、

 もう「チョーむかつく、むかつくー!」って感じで、

 こみパの会場でパンダと罵り合って・・・・って、あ、あれ・・・!?」

 

・・・・・・・。

ホーホケキョ♪

ひとしきり妄想を膨らませた後、ぽりぽりと頬をかいて咳払いをひとつ。

 

「ど、どこからかちょっと変になっちった・・・w

 取りあえず・・・・バーバリーのマフラーは必須よねぇ・・・・。」

 

「・・・・カミち〜、さっきから何をいってるのぉ?」

 

「うわぁぁぁ!?」

 

いつの間にか同じ枝にアルルゥがしゃがんで、顔を覗き込んでいたのに気付くと、

カミュは慌てて枝から落っこちそうになった。

 

「ア、アルちゃん!お、驚かさないでよ〜!」

 

「むふ?だって・・・カミち〜、さっきから下で呼びかけても、ちっとも気付いてくれないんだもん。」

 

そう言って、ぷ〜と頬を膨らませて拗ねたような仕草を見せるアルルゥ。

 

「え・・・?あぁぁ、ご、ごめーん!ちょっと考え事してて〜、エヘヘ。」

 

「・・・もういいよ。それより、カミち〜急いで来て。ゆずち〜が大変なの。」

 

「ユズちゃんが?・・・・どうしたの?・・・まさか、また病気が!?」

 

「ちがうちがう。」

 

ぶんぶんとアルルゥは首を横に振った後、スルスルと大木を降りていき、

下で待っていたムティカパのムックルの背にぽすんと飛び乗った。

 

「いいから、とにかく大変なの。」

 

「?」

 

いまいち事態がのみこめないが、カミュは黙って枝からフワリと飛び降りると、

バサリと背中の大きな翼を広げてゆっくりとアルルゥの後ろに降り立った。 

 

 


― 相変わらずのトゥスクル皇殿 ―

 


「おぉぉユズハ・・・・どうか、どうか気を鎮めてくれぇ・・・・。」

 

「兄様・・・・うるさいです。少し静かにしててくれませんか?」

 

跪いて泣きそうな表情を浮かべるオボロを尻目に、

ユズハはムスッとした表情でひたすら、キャンバスに向かって絵を描き続ける。

当然、描かれていたのはハクオロの全体像(裸体)。

股間の部分に空白のまま、ユズハは筆を下ろしてため息をついた。

 

「ふ〜、兄様、いつものアレを持ってきて下さいな。」

 

「きょ、今日は飲み過ぎだぞ!ユズハ!」

 

「逆らう気ですか?」

 

「今お持ちします・・・・。」

 

すごすごとオボロが部屋を出て行くのと入れ違いに、

カミュとアルルゥがユズハの部屋へと入ってきた。

物音を聞いて、ピクッとの可愛らしい耳が反応すると、ユズハはゆっくりとアルルゥ達に顔を向けた。

だが、いつものような微笑みは無く、明らかに機嫌が悪そうである。

 

「カミュちゃん、アルちゃん。ごきげんよう。」

 

「う”・・・・ど、どうしたのユズちゃんw」

 

「別に・・・何もありませんよ。」

 

カミュは背中に張り付いていたタレアルルゥを引っぺがすと、ヒソヒソと耳打つ。

 

『ちょ、ちょっと何よあれ〜!マッハ怒ってるじゃん!』

 

『だから・・・・・カミュちゃんと2人でなぐさめるのー。うんうん。』

 

『ちょ!?か、勘弁してよぉ〜!』

 

ベキィッ!

 

「「ッ!!」」 ビクッ!

 

部屋に響き渡る異音。

ユズハの手に持たれていた檜製の絵筆が真ん中からベッキリと折れていた。

 

「・・・・あら、私とした事か・・・。」

 

折れた絵筆をポイッと屑篭に放りなげると、ユズハは新しい絵筆を引き出しから取り出す。

 

「・・・・・・・・・((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル」

 

久しぶりのマジギレモードに入っているユズハを目の当たりにして、満面の鬱を浮かべるカミュ。

 

「・・・・・ロさま・・・。」

 

突如ユズハの口からぼそっと発せられる言葉。

 

「え?なに?ユズちゃん?」

 

「・・・ハクオロさまに約束ブッチされた。」

 

「んげw」

 

またそれかい。とツッコみたい気持ちをグッと抑えて、カミュは下手糞な笑顔でこびる。

 

「ハ、ハクオロのおじ様が約束を破るなんて・・・どういう事なの?」

 

ガラッ!

 

「ヘイ!お待ち!」

 

そこに不自然な程のさわやかな笑顔でオボロが部屋へと駆け込んできた。

両手で大事そうに持たれていたのは、大ジョッキになみなみと注がれた茶褐色の液体。

 

「あぁ・・・・兄様、有難う御座います。」

 

ユズハは大ジョッキをひょいと持つと、コクコクと喉を鳴らしてその液体を一気飲み。

 

「ねぇ、ボロボロ〜(※オボロのあだ名)。あれ何飲んでんの?」

 

「マックスコーヒーだ。」

 

「うは!?マジィ〜!?」

 

「ユズハは視力を失った分、他の器官で無理矢理それを補っている。

 その為、常人の倍ものカロリーを消費してしまうだ・・・・。」

 

「ようするに、カロリー摂取は甘いものが一番って訳ねw」

 

「俺は糖尿病にならないかと心配で堪らん・・・・。」

 

ゴトン。

 

「ぷは・・・・。」

 

マックスコフィーを一気に飲み干し、ほっと一息ついたのか。

ユズハはベッドに腰掛け、やがておもむろに語り始めた。

 

「聞いて〜な、カミュちゃん!ハクオロ様がな〜、

 今日うちを買い物に連れてってくれるって先週の金曜日から約束しててん!

 それをなぁ〜!あの人、何考えてんのか知らへんけど、ブッチしてん!」

 

「あいや、多分何も考えてないと思われ・・・。」

 

「めっちゃムカつくわー!でな〜、さっきベナウィさんをひっ捕まえて・・・

 あ、おまけにベナウィさん、うちの顔見るなり、マジで逃げ出すねん!

 絶対何か隠してる思うたから、即行でひっ捕まえて首絞めたってん

 ほんならな・・・ほんならな・・・・・

 

「・・・・・・・。」

 

「ハクオロ様・・・ク、ク、ク、クーヤの奴に会いに行ったってゲロしてん!!」

 

ビリビリビリビリ!

ユズハの怒声に部屋中が振動する。

(おじ様、死んだぜ・・・・。)

カミュは心の中でそっと合掌した。

 

「・・・・・フー!フー!・・・・・うちの頼み、聞いてくれへん?」

 

「た、頼み?」

 

 


― ジュノ大公国ルルデの庭・・・じゃなかった。皇都のとあるレストラン ―


 

ちんっ♪
 

 

「御誕生日おめでとう、クーヤ。」

 

「あ、ありがとう・・・。」

 

西洋の香り漂うインテリアに包まれた小粋な空間。

その一角に設けられたテーブルに座り、向き合うハクオロとクーヤ。

美しいワイングラスに注がれた最高級ワインを片手に、2人は談笑していた。

 

「クーヤもこれで17歳か、もう立派な大人の仲間入りだな。」

 

「そ、そうか?よ、余も成長したであろう?」

 

はにかみながら、照れるクーヤ。心なしか頬がほんのり赤みを帯びる。

クイッとワインをあおり、目の前のオードブルを口に運ぶ。

 

「うむ・・・・相変わらずトゥスクルの料理は美味い。

 是非我がクンネカムンにもこの國の料理人を引き抜きたいぞ。」

 

「フフ。料理人の腕だけならばクーヤの國の者と遜色ないさ。

 強いていうなれば、素材・・・・トゥスクル産の素材には自信を持っている。」

 

「ハクオロがそこまで言うのであれば、そうなのであろうな。」

 

クーヤは微笑を浮かべて、料理に舌鼓をうったところで、ふとハクオロの挙動が気にかかった。

 

「ハクオロ?先程より時計ばかり見て時間を気にしているようだが・・・・?」

 

「え!?い、いや何でもない。気のせいだよ。」

 

「そうか・・・?もしかして大切な政事があるのであれば、余は別に構わないが・・・。」

 

「いやいやいや!マジで!も〜、無問題(モーマンタイ)でおじゃるよ!おっほっほ・・・。」

 

心なしかそう答えるハクオロの表情に、何故か焦りの色を感じえてならないが、

取りあえずはわざわざ自分の生誕を祝ってくれているハクオロに感謝しつつ、

クーヤは今の時間を楽しむ事にした・・・・・。

 

 


コチコチコチ・・・・・。

じ〜〜〜♪

『ウッツー!ウッツー!・・・・』

木造の時計の小さな扉から、人を小馬鹿にしたような人形が過ぎ行く刻を知らせる。

 

「ねぇ、あるじ様は何処へ行ったのかしら?」 ゴゴゴゴ

 

「聖上を昼間から御見かけしてないのですが。」 ドドドド

 

「さ、さぁ・・・・私には存じかねます。」

 

首に包帯を巻いて食後の御茶をすすっているベナウィにカルラとトウカが詰め寄っていた。

 

「オムツィケル(侍大将)・・・・私達に隠し事してませんこと?」

 

「よもや聖上の行動を貴殿が把握してないなどとは言わせないで御座る。」

 

「だから、何度も申し上げているでしょう。

 聖上は午後からクッチャ・ケッチャ新國の特使と会談していたのは確かですが、

 その後の御予定までは私にはおっしゃらなかったと・・・・。」

 

「ふぅぅ・・・ん。そう。そんな事をおっしゃいますのね?」

 

飽く迄シラを切るベナウィに対して業を煮やしたのか。

カルラは独特の冷徹な笑みを浮かべると、胸の谷間から一枚の写真を取り出した。

 

「素直に教えてくれましたら、この写真はお返ししようかと思いましたのに・・・・。」

 

「ブーッ!?」

 

うら!と目の前に突き出された写真を見るなり、ベナウィの顔色が見る見る真っ赤に染まった。

 

「ゲホ!ゲホッ!こ・・・・この写真を・・・何処で!!」

 

慌てて写真を奪いかかろうとするベナウィをひょいと避け、再び写真を胸元にしまうカルラ。

 

「ほーほほ!たまたま私が通りかかった先で、

 皇都毎日書簡(※ようするに新聞)の記者が隠し撮りしてたので、

 かる〜く捻ったらあっさり譲ってくれましたのよ♪」

 

そう言いながら笑うカルラは、まさに瀕死のネズミをいたぶる猫のようである。

 

「私も鬼じゃないですわ。

 これを皇都第弐啓示板(ニチヤンネル)に晒すなんて酷い事は・・・ね〜?」

 

「ほ〜!カルラ殿、貴殿はまこと心御優しい方で御座るな〜♪」

 

「「おーほほほ!」」

 

「・・・グッ!」

 

わざとらしく相打つカルラとトウカに流石のベナウィもこれ以上シラを切り通せなくなった。

 

「わ、分かりました。要求をのみましょう。だから・・・・それは今すぐ返して下さい!」

 

 

 


 

「らから〜、いい加減、余の夫になれと、ゆ〜へおろ〜に!」

 

「いや、だからね・・・そりは、ちとマズイでおじゃるよ。」

 

「なんれ〜?まら、余を子供扱いしてるのか〜?」

 

「そ、そうじゃなくて、まろは一国の皇だから、そう簡単にケコーンと言うのは・・・・。」

 

「いいから!らまって余を抱け〜!」

 

そう言うや否やヌギヌギと服を脱ぎ始める酔いどれクーヤたん。

 

「おわッ!?ちょ、ちょっと!!」

 

慌ててハクオロが席を立って止めようとした矢先、

蹴躓いてそのまま、クーヤに雪崩れ込むように倒れる。

ドササッ!

 

「きゃ!」

 

「いて!す、すまんクーヤ。大丈夫か?」

 

「ん〜♪らいじょ〜ぶ〜♪はくおろ〜だっこ〜♪」

 

「だ〜!絡み酒だったでおじゃるかぁ〜!?」

 

ハクオロが絡み付いてくるクーヤを引き剥がそうとしていた矢先、

扉をノックしてチキナロが入ってきた。

 

「失礼。えぇっと・・・・クーヤ様、そろそろ時間ですが。はい。」

 

し・・・・ん・・・・。

チキナロの目の前には上半身肌蹴たクーヤに覆いかぶさろうとするハクオロが。

 

「ハクオロ皇・・・・何をしていらっしゃるのかな?」 ゴゴゴゴ

 

腰に据えた刀を引き抜きかけるチキナロ。

背中に『痴・即・斬』の文字が浮かび上がってそうだ。

 

「あわわわわ!チキナロ!ま、まろは無実でおじゃるッ!!」

 

「あ〜、兄上〜♪一緒に呑まぬか?」

 

顔面蒼白で慌てるハクオロを尻目にクーヤは無邪気にケタケタと笑った。

それを見てチキナロは事態を察すると、はぁ〜とため息をついて苦笑しながらクーヤに歩み寄った。

 

「クーヤ様。そろそろ國に帰る時間で御座いますよ。」

 

「え〜?やら〜。まだハクオロと一緒にいるのら〜。」

 

「我侭はいけませんよ。私と約束したじゃないですか。」

 

「・・・・・ん〜。分かった。れは帰るといたすか〜。」

 

そう言うと、クーヤはヨロヨロと立ち上がり、チキナロに甘え始める。

 

「兄上〜。余はつかれた〜。おんぶ〜。」

 

「はぁ・・・・。クーヤ様はお酒に強くないのですから、程ほどにして下さい。」

 

苦笑しながらも幸せそうにクーヤを背負い微笑むチキナロは、

ハクオロに軽く会釈すると、ふと思い出したように言葉を続けた。

 

「あ、そういえばハクオロ皇。側近の2人がお見えになってますが・・・。」

 

チキナロがそう言い終る前に、部屋にズカズカと入り込む2つの人影。

 

「・・・・こんばんわ。あるじ様。」 ビキッ

 

「ゴキゲンで御座るな。聖上。」 ビキィッ

 

「ゲッ!!!お、おまいら、どうしてここぐぁ!?」

 

怒りでこめかみをピクピクと震わせているカルラとトウカを目の当たりにして、思わず後づさるハクオロ。

 

「あるじ様・・・・ちょっと顔かせや。」

 

「某らがテーブルマナーを教えて差し上げるで御座るよ。」

 

ボキッボキッと指を鳴らすカルラ。

抜刀して、刀を舐めるトウカ。

 

「ま、まて!こ、これにはちゃんと訳があるでおじゃる!!」

 

急いで窓から逃げようとするハクオロに襲い掛かるとてもとても強そうな二人。

 

 

「歯なしにならねーッ!」

カルラは乱撃を実行⇒ハクオロに900のダメージ!

「ほ〜ら奥さん、この通りハクオロもスパスパなんですねぇ〜(´_ゝ`)」

トウカはサイクロンを実行⇒ハクオロに1200のダメージ!

技連携・切断⇒ハクオロに430のダメージ!

 


本来ならばここでウルトのマジックバーストがトドメと言わんばかりに炸裂しているところだが、

本人がその場にいなかったのはハクオロにとっては何よりの救いだったに違いない・・・・。


 

「久々に・・・・死んだでおじゃるッ!!!

 

― 再びトゥスクル皇殿 ―

 

「う〜ん。う〜ん。アーティファクト集団がまろを・・・まろをぉぉ〜w」

 

全身包帯でグルグル巻きにされたハクオロが布団の上で呻き声を上げていた。

 

「ほんと・・・こりないですね。ハクオロさんは。」

 

クスクスと笑いながらエルルゥがさりげなく左足のギプスに踵蹴りをくらわす。

ゴスッ!

 

「はうあッ!?」

 

悲鳴を上げるハクオロの頭に氷嚢を叩きつけると、エルルゥはズカズカと部屋を去っていった・・・。

 

「うぅ・・・ま、まろが何をしたっちゅーねん・・・・。」

 

仮面を取り外して涙を拭うハクオロの耳元に、聞き覚えのある言葉が聞こえる。

 

「おと〜さん。・・・・おと〜さん?」

 

「ん?アルルゥか?・・・・どうしたでおじゃる?」

 

ハクオロが再び仮面をつけて寝返りをうつと、目の前に四つん這いのアルルゥがいた。

 

「おと〜さん・・・いま、暇?」

 

「ま・・・暇っちゃ暇だが・・・・こんな体だから一緒には遊べないな〜。ははは。」

 

苦笑するハクオロの頭をなでなでと撫でながらアルルゥはなおも小声で話を続ける。

 

「おと〜さん、ちょっと一緒にきて・・・。」

 

「え?何処へ?」

 

「いいから・・・ちょっとだけ・・・ね?」

 

やれやれといった具合にハクオロは傷だらけの体を鞭打って起こすと、

アルルゥの手を繋いでひょこひょことびっこを引いて部屋を後にするのであった。

アルルゥに手を引かれるまま、辿り着いたのは・・・・。

クライング・ベイベー・ユズハの部屋

そこで初めて妙な胸騒ぎを覚えるハクオロ。

 

「ユズハ・・・・あれ・・・何か忘れているような・・・。」

 

コンコンと軽くノックした後、ス〜っと引き戸を開けるアルルゥ。部屋の中では・・・・

 

!?

 

何故か白装束を着たオボロと、黒装束を着たユズハ。

そして、ハァーイ、ワタシ鬱デース!と言わんばかりのカミュが鎮座していた。

 

「・・・・・激しく・・・やな予感。」

 

華麗なまでにUターンし、その場から逃げようとするハクオロの着物をムンズと掴むオボロ。

その表情には一片の曇りなし!

 

「オ、オボロ・・・い、今すぐ離すでおじゃる!」

 

「兄者・・・・腹ぁ・・・括ってつかぁ〜さい・・・・。」

 

「あ、茜ですとー!?」

 

パンッ!

緊迫した部屋でユズハが拍手(かしわで)を打つ。

 

「ハクオロ様・・・・御待ち申しておりました。」

 

「まろ、部屋のぷりんを取ってきてもいいかのぉ〜?」 カクカク

 

「ダメです。」

 

「・・・・超しょんぼり。」

 

何やら部屋の中央に設けられた謎の機器。怪しさ爆発である。

 

「ハクオロ様・・・・ユズハ一生の御願いです。」

 

「んあ?」

 

「私と・・・勝負して下さい。」

 

「しょ、勝負〜?」 (汗)

 

「そして・・・もし私が勝ったのであれば・・・。」

 

「ユ、ユズハが勝ったら??」

 

・・・・・。

・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

「私とやらせなさい。」

 

 

 



戦慄・・・悔恨・・・・そして決意

咆哮をあげ襲い掛かる 黒き獣を貫く 痴神の目


次回 真月譚 鬱姫 「即死のアフ眼」

 

見えるんだ・・・・・・線が・・・・・。

 

 

この物語はフィクションであり
登場する人物名、団体名等は
実在するものとは関係ありません