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Natural2−DUO−

Fly us to the Moon −序章−


「・・・おい、ジジィ。なんだこの子らは?」

「どうだ、可愛いだろう。」

「オイオイ(汗)、その歳で隠し子かよ・・・・。かんべんしろよなぁ・・・・。」

・・・・あれ?なんだこりゃぁ?


「バカモン。違うわっ・・・・・まぁそうであったらいいんじゃがなぁ。」

「その割にしちゃぁ、随分懐いてるけど」

「・・・ハァー・・・まったく。この子達はワシの『憧れの君』の孫娘達だ。」

・・・・籐平のじいさんと・・・この2人は?

「んで?」

「なんじゃ?」

「いや、この子らがどしたんよ?」

・・・・どっかで見たことあんだけどなぁ?

「ふむ。引き取ろうと思ってな。」

「はぁ?何でまた?」

「この子達にはもう身寄りがないんでな。誰かが家族になってやらんと・・・・」

・・・・え?身寄り?家族?

「まぁ好きにすりゃぁいいさ。オレも反対する理由はないしな。」

「何を言っとる。反対せんだけじゃない。お前も協力しろ。」

「あぁ?子守りでも押し付けんのか?」

・・・・ああ。あの時か。オレ夢みてんのか。

「違う違う。」

「?」

「この子達のどっちかを嫁にしてだな、一生面倒を見てくれ。」

・・・・ははははは。あんときゃあせったなぁ。

「何を言い出すかと思ったら・・・いくら何でも気が早過ぎんだろ・・・・・。」

「いやいや。こうゆう大事は早いに越したことはない。

 なんせこの子達はどちらも末楽しみな器量良しじゃ。すぐにでも変な蟲どもが

 いくらでもよって来るじゃろうからな。」

・・・・まったく。ジジィも無茶言ったもんだぜ。(笑)

「そういう話は10年後にしてくれ・・・・。」

「ふむ・・・悪い話ではないと思うんじゃがなぁ。」

「それに1人だけっつったら・・・残った片っぽは独りぼっちじゃねぇか。」

・・・・そうだな。独りは寂しいもんなぁ。

「・・・ふむ。それもそうか。よしわかった。なら2人いっぺんに嫁さんにせぇ」

「・・・・・・・・」

「そうじゃ、それがええ。」

 

・・・・わははははは。

「コラ。勝手に納得してんじゃねぇ。」

「なんじゃ自信がないのか?普段あれだけ大口を叩いておきながら・・ブツブツ。」

「んだとぉ?」

「もうええわい。お前のようなケツの穴の小さいヤツには頼まんわい。」

「にゃ、にゃにおう」


・・・・ここで乗せられて、言っちまうんだよなぁ、アレを。

「なめんじゃねぇ!!オレが2人とも幸せにしてやらぁッ!!」

・・・・ってな。・・・え゛ッ?


「本当じゃな?男に二言は無いな?」

「何度も言ってんじゃねぇ。二言はねぇよ。」

「聞いたか?こいつがお前達を必ず幸せにしてくれるからな。」

・・・・若ぇなぁ

「今日からお前達は家族じゃ。しっかりと幸せにしてもらうんじゃぞ?」

「?かぞく?じゃあにいさまだねっ!!くう。にいさまだって!!」

「・・・・・・おにいちゃん?」

・・・・この「家族」ってやつに一番飢えてたのはオレかもなぁ。

「ほれ自己紹介せんか」

「・・・ったく。おチビちゃん達、オレは奈良橋翔馬ってんだ。そこのジジィの孫だ」

「わたしは、とりうみちさとだよぉ〜よろしくねっ。にいさま。」

「・・・・・・・・・・・・」

「ほらぁ、くうもごあいさつしなきゃ。ね?」

「・・・とりうみくうです・・・」

「くう?かくれないでもへいきだよぉ。にいさまなんだから。ね?」

「う、うん」

・・・・ははは。かわいいもんだな。この頃の2人は。つーかすっかりこの「約束」の事忘れてたわ。

どうすっかな〜。常識的に考えてまず有りえねぇもんなぁ。2人も嫁さんもらうなんて・・・。

う〜ん・・・・・困った困ったわはははははは

『・・・さま。兄さま、朝ですよ?』

・・・・んぁ?なんだ?

『ダメダメ千紗都。そんなんじゃこの道楽虫は起きないよ。ホレ、ア〜ニ〜キ〜お〜き〜ろ〜』
          

ガシッガシッガシッ

・・・・イテッイテッ。なんだぁ?

『空!!だめよゴルフクラブはっ。せめてこのスリッパくらいで』

がばっ

 

「・・・オイ。」

そこにはゴルフクラブを振り上げた空と、いつも愛用している謎の生物(かに?)のスリッパを

両手に持った千紗都がいて・・・・

「おはよう御座います、兄さま(はぁと)」

「おはよう、兄貴ッ」

こうしてなつかしい、極一部に爆弾を抱えた夢を見た、いつもの俺の朝が始まった。

 

―― つづく