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特級ッ!難解電哲 【ラピードα】

FM011 インパクト

 

学校へ向かう途中も、俺は考え込んだまま心ここにあらず状態だった・・・。

どうやら昨日の事がずっと気にかかったままらしい。

哲学部・・・・・ね。

ぶっちゃけ知ったこっちゃないのだが、月島さんのあの顔が心残りなのだ。

 

「・・・・はぁ・・・・仮に俺が入部したところで、どうせあと1人要るんだろ・・・・?」

 

・・・・てッ!?な、なに考えてるんだよ!?

入る訳ないじゃん。そうだよ、俺は静かに暮らしたいんだ。

何やら彼女たちは生徒会と揉めてるようだし、尚更マズイじゃないか。

忘れよう・・・本を読んで静かに・・・・大学受験までひっそり・・・・・。

 

『・・・・・くん?』

 

大体、いきなり人を勧誘して、いきなり入部しろだなんて失礼だよな。

 

『もしもーし?・・・・』

 

どうせ今日は金曜日。今週はあと1日で御終いなんだから。

ふっ・・・ほっといたって今週中には潰れちまうクラブなんだし・・・・。

 

「裕クンッ!!」

 

「ッ!?うわッ!?」

 

突然、真横から大声で名前を呼ばれ必要以上に驚いてしまった。

目線を傾けると、(む〜)とむくれている沙織ちゃんがいた。

 

「ゲッ・・・。や、やはぁ・・・おはやう・・・・。」

 

「もう、『おはやう』じゃないよ〜!さっきからずっと声掛けてたのに

 全然気付かないだもんっ!」

 

「ご、ごめんっ!ちょっと考え事してたもんで・・・・。」

 

「・・・・考え事?」

 

・・・あ、まずい・・・・。

昨日が昨日だけに、あまり話題にしない方が良いかもしれないな・・・。

 

「いや・・・・その・・・家の事情とかさ・・・・。」

 

「あ・・・・そっか・・・ごめん、余計な事聞いて・・・・。」

 

・・・・嘘をついてしまった・・・・。(汗)

キーンコーンカーンコーンドークデーンパー♪

 

『おはよう!』

 

『オッス、オラ●空』

 

『でよぉ・・・・そん時さぁ・・・言ってやったんだよ・・・・氏ねってさ!』

 

『ギャハハハ!』

 

ガララッ

 

『あっ!』

 

『お、おいっ!』

 

しーーーーーーーーん

 

「・・・・・?」

 

な・・・なんだ・・・・?

俺が教室へ入るとすぐに、みんなが静まり返ってしまった・・・。

 

「お・・・おはよう・・・・。」

 

ヒソヒソ

 

ヒソヒソ

 

いったい・・・・何なんだ!?

 

「ちょ、ちょっと!一体どうしたの!?」

 

異様な事態に驚いた沙織ちゃんが、戸惑いながらみんなに訊ねる。

 

『ちょ、ちょっとさおりっ!』

 

沙織ちゃんの友人の女の子が走りよってきた・・・。

そして沙織ちゃんの手をとり教室の外へ連れ出してしまった。

あらら・・・・。

結局俺は一人で教室の前方に佇んでいた。

 

「あら、早速学校中に広まってたみたいね。」

 

ぬっと後ろから太田さんが現れた。

 

「ッ!?一体どういう事だ!?」

 

「決まってるじゃない。貴方が私たちのクラブに出入りしてるってもっぱらの噂よ。」

 

「そ、それって昨日の事かよっ!?」

 

「うふふ・・・。」

 

昨日一度だけ入っただけじゃないかぁ〜〜!! (汗)

・・・そ、そういえば、哲学部に行く途中に色んな文科系クラブの連中に

目撃されているのは確かだ・・・・。

ゴクリ・・・・。

む、村八分・・・・!?

とりあえず、俺は傍に座ってこちらを凝視していた女の子にむかって

 

「や・・・やぁ・・・おはよう。」

 

スッ

手を差し伸べてみた。

 

『ヒッ!?イ、イヤァァァーーーー!!!』

 

ひどい・・・。

 

一躍天才少年から炭素菌にまでグレードダウンした俺。

 

「・・・・・あ・・・あのさ・・・俺の話を・・・・

 

『・・・あわわ・・・ご、ごめんなさいっ!!』

ダッ

突然立ち上がり、教室から逃げ出してしまった・・・・。

呆然としている俺を尻目に、包帯女が語りかける。

 

「うふふ・・・ずいぶんなものね。ここの生徒ってのは・・・。

 分かったでしょ?こんなものなのよ、人間っていうのは。」

 

「お・・・お前のせいだろうがっ!?」

 

・・・・せっかく・・・せっかく静かな学園生活を謳歌しようと考えていた俺の計画は、

 

今この瞬間、ものの見事に粉砕されてしまった。



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