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特級ッ!難解電哲 【ラピードα】

FM012 朝の浮動小数演算

 

なんてこった・・・・。

俺も学園の問題児に仲間入りって事かよ。

愕然としながら自分の席に向かうと、後方から包帯女の声が・・・。

 

「うふふふ・・・・今日もあの部屋で待ってるから。

 ・・・・・良い返事を期待しているわ。」

 

良い返事だって!?

わなわな

俺は自分を落ち着かせながら静かに振り返り、太田さんを見据えると

 

「良い返事も何も・・・・俺を巻き込むなよっ!!」

 

「あら?ひどい言い分ね・・・私はただ貴方を勧誘しただけよ。

 それを拡大解釈して勝手に騒ぎ立ててるのは愚かな生徒達じゃなくて?」

 

「随分自分に御都合主義な事だな!呆れるのを通り越して尊敬するよ!」

 

「稀代の天才、長瀬裕介にお褒め頂いて光栄だわ。」

 

「チッ!」

 

その直後、担任の山岡が教室にやって来た。

 

ガララッ!

 

『み、みんなオッス!』

 

『おはよーございまーす。』

 

『・・・?どうしたんですかぁ?先生。なんかおかしいですよ?』

 

担任はやや強張った表情で、教壇に出席簿を置くと

すぐさま視線を俺に移し、

 

『な、長瀬。』

 

「・・・?はい?」

 

『このホームルームが終わったら・・・ちょっと来てくれないか?』

 

「えっ!?で、ですが1時限目が・・・」

 

『いいんだよ。すぐ、すぐ済むから。な?』

 

ガタッ

 

「あら?先生。長瀬君に説得かしら?」

 

『ヒッ・・・!?』

 

間髪入れず太田さんが担任を問い詰め始めた。

 

『な・・・何の事かなぁ?先生はただ、長瀬の家の事で・・・

 

「見え透いた嘘ね。教頭からの圧力でしょ?」

 

『ッ!?ち、ちちちち・・・違うんだ!』

 

「家の事情ですって?笑わさないでよ・・・。はっきり言えば?」

 

『だから・・・違・・・』

 

「『哲学部には入るな』って警告したいんでしょ?拓也のやりそうな事だわ。」

 

『・・・・・。』

 

・・・拓也?

誰だそれ・・・・!?

 

「な、なぁ太田さん・・・拓也って誰だよ・・・?」

 

「あら?貴方は哲学部に興味なんてないんでしょ?

 ・・・・だったらあまり深入りしない方がいいわよ。」 にやり

 

不敵な笑みを見せてこちらを挑発する太田女史。

 

「なんだよっ!人にこれだけ迷惑かけておいて、肝心な事は誤魔化すのかよ!?」

 

「あら?貴方の為に言ってるのよ?生徒会に関わると、貴方・・・終るわよ?」

 

『お、太田・・・ッ!!』

 

たまらず担任が俺達の会話を制止した。

・・・・・・・気付けば教室の誰もが、関わりたく無い一心で目を伏せている。

・・・何なんだよ・・・この学校の生徒会っていうは・・・・。

・・・・一体どうなってるんだ!?

ガララッ

再び教室の扉が開かれ、月島さんと藍原さんが教室に入って来た。

 

「すみません、少し私用で遅れました。」

 

「遅れましたぁ。」

 

・・・・・・。

パチクリ

教室に入って来た2人組は、すぐに教室の異変を察知したらしく

 

「香奈子ちゃん・・・・何かあったの?」

 

と、厳しい顔つきになり藍原さんが近づいて来た。

月島さんはその場に立ったまま俺を見つめてきた。

 

「あ・・・・。」

 

「・・・・・・・・。」

 

何か分からないが・・・・・・

少し気まずい・・・・・。

 

「あ、あのさ・・・・。」

 

「長瀬ちゃん、おはよう。」 にこ

 

一瞬笑みを見せると月島さんはそのまま自分の席へ向かってしまった。

さて、困ったのはこちらの方。

俺を挟んで、太田・藍原タッグが厳しい表情で担任と向かい合っている。

担任の顔は青ざめ大量の冷や汗を流しながら、何故か瞳では俺に助けを求めてきている。

・・・・う〜む、困ったな・・・・。 (汗)

 

「先生、どういう事か説明してください。」

 

『い、いや・・・だから・・・長瀬に個人的な話が・・・

 

「だから・・・私達についての事なんでしょ?

 いい加減白状した方がいいわよ?うふふ・・・・。」

 

『な・・長瀬・・・お、お前からも何か言ってやってくれよぉぉ!』

 

・・・・やれやれ。

 

「2人とも、落ち着けよ。どんな理由があるにしろ、

 先生は俺に用があるって言ってるんだ。勝手に熱くならないでくれよ。」

 

すると、藍原さんがますます不機嫌な顔になり

 

「これは貴方だけの問題じゃないんですッ!いい加減な事言わないで下さい!」

 

・・・・なッ!?

少しだけ頭にきたので、頭ごなしに無視し、担任にむかって

 

「いいですよ先生・・・とりあえずここで下らない議論しててもなんですし

 職員室に行けば宜しいでしょうか?」

 

『あ・・・ああ!そうか、悪いな!じゃ、じゃあ直ぐ来てくれ。』

 

「長瀬クンッ!あ、貴方ッ私の話を聞いてるんですか!?」

 

「・・・藍原さん・・少し、黙ってくれないか?話が進まないんだよ。」

 

「ッ!!」

 

「・・・ふぅ・・・瑞穂、ここは一旦下がりましょう。」

 

「うぅ〜、な、なによぉ・・・・貴方なんか・・・貴方なんか・・・。

 

「瑞穂。」

 

「・・・・・・・うん。」

 

微妙に哀愁を漂わせながら二人組は去っていった。

・・・・また俺が悪いみたいじゃないか・・・・・・。 (汗)





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