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特級ッ!難解電哲 【ラピードα】

FM019 対峙

 

 

びりびりびり。

太田さんの凄まじいパンチの為か?

部屋中のガラスが振動している。

 

「ふん、地獄へ落ちなさい。」

 

・・・・・今のは流石に死んだんじゃぁ・・・?(汗)

 

『か、会長ッ!?』

 

『お、太田ァッ!てめぇ正気かぁ!?』

 

バタバタ!

 

生徒会の人間達が血相を変えて中庭の方へ向かった。

 

「・・・・残念だわ。少し浅かったようね・・・・。」

 

・・・何が?(;´Д`)

 

「お、おい・・・太田さん。流石に今のはちょっと・・・・

 

「何よ。貴方もやり過ぎだって言いたいの?」

 

「・・・やり過ぎも何も・・・・そ、それより今さっき『毒電波』とか何とか・・・・

 

「・・・・あら・・・私、そんな事言っちゃったの?

 ・・・・・・ふぅ〜・・・・・ちょっと頭に血が上り過ぎちゃったかしら。」

 

グイッ

 

「ん?」

 

背後の月島さんが俺の服を引っ張った。

 

「なんだ、まだ隠れていたの?」

 

「・・・長瀬ちゃん。長瀬ちゃんは知らなくていいの。」

 

「え?」

 

「長瀬ちゃんは・・・・お兄ちゃんとは違うの!」

 

「な、何を言ってるのかさっぱり・・・・。」

 

ザワザワ

ッ!どうやらこれほどの騒ぎになってしまったので

流石に他の部活の人間(野次馬)が集まって来たらしい。

 

「そう言えば、月島さんの兄貴は大丈夫かな・・・?」

 

「あんなカスの心配、貴方がする必要はないわ!」

 

「え、えらく攻撃的だね。」

 

俺は取り合えず様子が気になったので、足を進めようとした。

・・・あ、そういえば沙織ちゃんは!?

ふと沙織ちゃんの事を思い出し、部室内を見渡すと

沙織ちゃんは部屋の隅で呆然としていた。

 

「・・・沙織ちゃん?」

 

「・・・・・・・。」

 

ッ!?彼女の様子が変だぞ・・・。

顔色も良くないし、意識が朦朧としてるみたいに見えた。

 

「沙織ちゃん!?」

 

「・・・・あ・・・。ゆ、裕君?」

 

「だ、大丈夫かい?気分が悪そうに見えるけど・・・。」

 

「う・・・うん。ちょ、ちょっと・・・・何だか変なの。」

 

・・・・先程の異常な頭痛のせいか?

 

「しんどいんじゃないのか?なんなら保健室に・・・・

 

「いいの・・・ゴメン。ちょっと・・・ここで休みたい・・・。」

 

そう言って沙織ちゃんは備品のソファに横になった。

 

「太田さん!さっきの頭痛は一体ッ!

 

ザワッ!

一際野次馬達の声が騒々しくなった。

・・・・何かあったな?

 

「チッ。やっぱり。」

 

太田さんが悔しそうな顔で舌打ちをした。

俺は無言のまま破壊された部室の扉から廊下を横切って

野次馬達の視線の先にある花壇に目を向けた。

・・・・・・。

花壇の先には花に塗れたくたばっている月島兄と

その周りに囲う生徒会の役員達がいた。

 

『か、会長!?生きて・・・ますね。』

 

「ククク・・・・・いいパンチだ。」

 

生きてるよ。コイツ。(汗)

何故か口に薔薇を咥えて、ユラリと起き上がる月島兄。

そして周囲を野次馬達を見渡すと、まるで汚物を見るかのような目で

 

「なに見てんだぁ!?このクソカスどもがぁ〜!?

 俺を誰だと思っているんだぁ?見世物じゃないぞ、
 

 とっとと散れッ!!」

 

突然態度を豹変させ、気持ちの悪い&品の無い顔で周囲に脅しをかけた。

・・・・2重人格か?こいつは・・・・。

俺は改めてしげしげと月島兄を観察し始めていた。

身長は180後半、かなり長身で細型だな。

顔を一見やさ男だが・・・・かなりキテる顔だな。(汗)

こういう顔つきのヤツはよく模試の会場で見かけたよ。

・・・・こいつが・・・・例の生徒会長・・・そして、月島さんの兄。

・・・・確かに・・・・兄弟と言われれば、似てるような似てないような・・・・。

ただ、はっきり今言える事は・・・

 

こいつ、あBない。

 

『さぁとっとと戻るんだ!』

 

『お前ら、会長を怒らせたいのかっ!?』

 

生徒会の連中が急いで野次馬どもを追い払いにかける。

ツカツカツカ

 

!?

 

気が付けば月島兄が俺の目の前にやって来た。

し、しまった!すっかり忘れてた・・・!!

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

対峙する俺と月島兄。

月島兄は歪んだ眼差しで俺を舐めるように見つめてきた。

 

「お前・・・・何者だ?」

 

「・・・・・・。」

 

「気に喰わないヤツだ。俺の質問に答えないのか?」

 

「・・・・・・それが人に物を聞く態度ですか?」

 

「夜逃げするような貧困な低層階級の人間が、随分と強気だな?」

 

「ッ!!」

 

「なるほど、長瀬裕介。17歳・・・ふん、元・戸塚の人間か。」

 

「な・・・ッ!?」

 

「いいか貴様。世の中には敵う相手と敵わない相手が居る事を学べ。ククク・・・・。」

 

「・・・・。」(ギリッ)

 

「んッ!?・・・・お前・・・・。そうか、そういう事か・・・・!」

 

「?」

 

ぢりぢりぢり

 

強烈な頭痛がまた襲い掛かる!

 

「あぐッ!!」

 

思わずその場で膝をついてしまった。

ぢりぢりぢ・・・・。

ハァッ!ハァツ!・・・・頭痛が止んだ・・・・。

 

「いいか、長瀬裕介。瑠璃子にこれ以上近づくと、お前・・・死ぬぞ?」

 

ニヤァ。

胸糞が悪くなるような笑みを浮かべながら月島兄は俺の横切っていった。

・・・・クソッ!

クソッ!クソォッ!!!

分かんねぇ!全然分かんねーよ!!

 

今更だけどこの高校、やっぱ変だッ!!

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