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特級ッ!難解電哲 【ラピードα】

FM020 それが答えだッ!

 

みなさん、こんにちわ。

藍原瑞穂です・・・・。

長瀬くんが部室から出て行ったきり、まだ戻って来ません。

もう・・!何してるんですかっ!!

早く戻って来てく・・・・おほんっ。

あ、あんな人いなくたって・・・必ず部を存続してみせますから!

 

ツカツカ・・・・・。

拓也さんは先程とは打って変って冷徹な面持ちで

再度、哲学部の部室へとやって来ました。

 

「さてと・・・お遊びはここまでにしてだ・・・・

 この哲学部を明渡してもらおうか?」

 

「拓也ッ!貴方、約束が違うじゃないの!

 私達の期限は明日一杯までじゃなくて?」

 

香奈子ちゃんが今にも殴りかからないとばかりに問い詰めましたが、

拓也さんは終始つまらないモノを見るかのような態度でした。

 

「香奈子ぉ〜・・・仕方が無いじゃないか?

 生徒会で可決されたんだ。教職員会でも承認されたんだぜ?」

 

「あ・・貴方・・・・本当にカスね・・・!!」

 

「ククク・・・・おっと。

 また殴ろうなどと思うなよ?今度はこちらもそれなりの対処をさせてもらうぞ?」

 

拓也さんが一歩下がると、生徒会の役員2名が拓也さんの前にやって来ました。

ッ!

あの2人は明らかに操られています・・・・!!

酷い人ッ・・・これでは香奈子ちゃんも手が出せないじゃないですか!

・・・・ひょっとしたら殴っちゃうかも知れないけど・・・。(汗)

 

「クッ・・・拓也・・・・ッ!!」

 

「お兄ちゃんッ!」

 

私の影に隠れていた部長が見るに耐え兼ねて出てきました。

 

「瑠璃子ぉ・・・もう直ぐだよ・・・・・もう直ぐこの腐ったクラブを潰してあげるね。

 ・・・・・そしたら・・・・・二人で・・・・世界を変えよう・・・・。」

 

「お兄ちゃんッ!その2人の束縛をはずしてあげて・・・ッ!!苦しんでるよッ!」

 

「?何を言ってるんだよ瑠璃子・・・この2人は俺に仕える事が出来て幸せなんだよ?」

 

「そんな事ないよッ!すごく苦しんでるの!毒電波を解除してっ!」

 

「それは出来ないよ瑠璃子、今解除すると俺がまた香奈子に殴られちゃうじゃないか?ククク。」

 

「・・・・嫌い・・・大嫌い・・・・お兄ちゃんなんか・・・・消えちゃえッ!!」

 

「!?」

 

・・・・・部長・・・・。

 

「る・・る・・・瑠璃子?」 ぷるぷる

 

「お兄ちゃんなんか大嫌いッ!!」

 

「ど・・・どど・・・どおど・・・・どうぢて!?

 こ・・・この俺が・・・・こんなにもお前を愛しているのに・・・・・!?

 な・・・何故・・・・・そんな事をいうんだ!?」

 

「・・・・・グスッ。」

 

「このクラブくぁーーーッ!!」

 

びくっ!!(←私&部長)

 

「くぉぉのぉぉビヂグソクラブのせいで・・・・おおおお・・・お前は

 おかしくなっちまってんだよぉぉぉ・・・・・瑠璃子ぉぉぉ〜〜〜!!」

 

「阿呆か拓也。・・・貴方のせいに決まってるでしょうが!」

 

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!!」

 

「お兄ちゃんッ!もう帰ってッ!!」

 

「ま・・まままま・・・待ってろよ瑠璃子ぉ〜・・・・

 こ、ここここ・・・このクラブを・・・今すぐ消滅させてやるからなぁ・・・・

 今日は・・・一緒に帰ろうな・・・・く、ククク・・・・クククク!!」

 

ぢりぢりぢりぢりぢりぢり

 

あっ!

拓也さんの頭上に何か・・・何かは分かりませんが・・・・。

歪みみたいなのが・・・・・・!?

 

拓也ッ!!今ここで貴方が暴発させると・・・誤魔化しが利かないわよ!!」

 

「ムッ!?」

 

「それでいいのかしら?貴方の大切な野望とやらが台無しよ?」

 

「・・・・・・・。」

 

ぢりぢりぢ・・・・・・・。

 

「ふっ・・・・俺とした事が、取り乱してしまったよ・・・・。

 一応礼を言っておこう香奈子。もう少しで・・・・大量虐殺してしまうところだったよ。

 ・・・・・クククク・・・・。危ない危ない・・・今は・・・・まだな・・・。」

「・・・・・・・・。」

 

ツゥ〜・・・。

香奈子ちゃんの首筋に汗が流れています・・・!

そんなに切羽詰った状況だったんですね・・・・。

 

「いいか?香奈子・・・本来、明日中に2人が入部しなければ廃部だったよなぁ?

 ・・・・・で、実際のところ・・・まだ1人も入部していない・・・・。

 まぁ・・・結局今日中までになったが、どうせもともと見つけていないんだろ?

 一人も・・一人もなぁ!?

 見せてみろよ・・・・明日まで延ばせとほざくんならな・・・・。

 保証と言うかよ・・・・今までの成果ってやらをな?なぁ?ククク・・・・。」

 

「・・・・・成果?期日までに集める事と現状の成果とは関係がないんじゃないの?」

 

「あのなぁ・・・半年待って1人も入部しなかった部に

 あと1日で2人も入部する事自体が、そもそも不自然じゃないか?

 だったら・・・入部を期待出来る人間くらい・・・何人か居てもおかしくないよな?

 それを見せてくれと言ってるんだ。それがいないようじゃ・・・

 今日中ですら待てないな。今すぐ・・・廃部だ。ククククッ!!」

 

「・・・・・・ギリ。」

 

まずいわ・・・・結局半年かけて・・・・部室に来てくれたのは

・・・・長瀬君だけ・・・!!

そんな・・・無理だわ。・・・・どうしよう・・・香奈子ちゃん!

 

「長瀬ちゃん・・・・。」

 

「ククク・・・・いないんだろう?」

 

「・・・・・・・・。」

 

「だろうな。ま、分かっていた事だが・・・これでもまだ廃部にならないという

 確信が持てるほど、お前もおめでたくはないよな?」

 

「・・・・・・ふふふ・・・・。」

 

「?」

 

「・・・・・・拓也・・・詰めが甘いのよ・・・貴方は。」

 

「あ?」

 

「私は・・・・最後まで諦めの悪い女なの。直ぐ諦める軟弱な男達と一緒にしないでくれる?」

 

「・・・・ふぅ・・・やれやれ・・・・しつこい女だ。」

 

拓也さんは溜息をついた後、くるりと後ろを向き

 

「・・・・片付けろ。」

 

パチンッ

 

ザザザザザザザ!

指をならすと同時に、突然何十人もの生徒会執行部員が侵入して来ました!

 

「た、拓也ッ!!待ちなさいッ!!卑怯よ!!」

 

「これ以上議論しても無駄だよ香奈子。・・・・さぁ瑠璃子・・・行こう。」

 

グイッ

 

「いや、放してッ!お兄ちゃん!!」

 

「・・・ちょ、ちょっと放しなさいよ・・・!」

 

それまでソファで寝ていた新城さんが拓也さんの腕を掴んで

部長を引き離そうとしました。

 

「邪魔だよお前!」

 

ぢりぢりぢり

 

「きゃあッ!!」

 

「沙織ちゃん・・・ッ!!お、お兄ちゃん止めてッ!!」

 

私と香奈子ちゃんは多勢に無勢。あっという間に執行部員に取り押さえられてしまいました。

 

ガヤガヤワイワイ

 

『あ〜あ、とうとう哲学部も御終いだよ。』

『生徒会執行部員を投入とは、大げさすぎるな。』

『俺、結構このクラブの反骨精神好きだったけどなぁ〜・・・・。』

『バ、バカッ!聞こえるぞ!』

『あ、藍原さんの・・・藍原さんのピンチだぁ〜!!

 み、みんなに召集かけるんだよもんね・・・!!』 どすどすどすっ

 

流石の香奈子ちゃんも相手が生徒会の人間とは言え、一般の人間には

迂闊に手が出せません!

 

「クッ・・・・瑞穂大丈夫!?」

 

「えぇ・・・私は大丈夫ですけど・・・!」

 

「・・・・・長瀬くん・・・貴方にかかってるわよ!!」

 

・・・・・・長瀬くん・・・。

 

「長瀬ちゃん・・・・!」

 

「裕くん・・・ッ!月島さんを助けてあげて・・・・ッ!!」

 

「ククク・・・長瀬は来ないぞ。」

 

!?

 

「ど、どういう事よ拓也!」

 

「さっき俺が奴の深層心理に俺に対する恐怖心を十二分に植え付けてやったのさ。

 もう奴は俺に逆らう事なんて出来やしないさ。ククククッ!」

 

「ッ!!」

 

部長の顔色が一変したと思うと・・・

パシーンッ!!

 

「「「!?」」」

 

「ッ!?・・・なッ!?瑠璃子・・・ッ!?」

 

「・・・・・・・〜〜〜。」

 

ぶ、部長が拓也さんの頬をひっぱたきました・・・!

あんな部長・・・は、初めて見ました・・・。

 

「る、瑠璃子ぉ〜・・・俺を許してくれぇ・・・だがしかし、

 これは俺と瑠璃子の為に仕方が無いんだよ?ク、ククククッ!」

 

駄目ですね。この人。最早何を言っても・・・。(汗)

 

ダンッ!!

 

「失礼します。」

 

!?

 

突然ボロボロの扉の一部を蹴っ飛ばし、部室に入ってきたのは・・・・

長瀬くんっ!!

 

「長瀬君ッ!!」

 

「長瀬ちゃん!!」

 

「裕くんッ!!」

 

「こ、このクソガキ・・・!」

 

ツカツカツカ・・・・・。

長瀬くんは無言のまま部室のテーブルの前まで来ました。

 

「おい、長瀬。貴様何の用だ!?もうこの部は今から清掃作業に入るんだよ!」

 

「生徒会長さん。まだ決め付けてもらっては困ります。」

 

「あ?」

 

「部員が・・・見つかれば・・・この部は存続出来る約束なんですよね?」

 

「バカか貴様?その条件が果たされないから潰すんだよ!」

 

パンッ

 

突然長瀬君はテーブルの上に白い封筒みたいなのを叩きつけた。

 

「・・・何だこりゃ?」

 

「その封筒の中に入部届が入ってますんで、あ、ちゃんと捺印押してますから。」

 

「き、貴様・・・何のつも・・・

 

「・・・・・・・俺が入ります。」

 

「アアッ!?」

 

「・・・・ッ!?・・・ふふふ・・・。」

 

「裕くんッ♪」

 

「・・・・・長瀬ちゃん!!」 じわっ

 

長瀬くん・・・・!(ドキドキ!!

 

「き・・ききき・・・・貴様・・・・今何て言った!?」

 

「だから・・・・入部するって言ってるじゃないですか。

 こんな面白いクラブ、入るっきゃないね。」 にこり

 

「長瀬ちゃんっ!!」

 

バッ

部長が拓也さんの手を振り解いて長瀬君に抱きつきましたッ!

・・・・・・・あ。

 

「わわっ!ちょ、ちょっと月島さんっ!?」

 

「長瀬ちゃんッ!有難うッ!!」

 

「み、認めんッ!認めんぞ〜ッ!!貴様如きチンカスが入部したところで

 あと1人入部しなければ・・・この部は廃部だ・・フフ・・フハハハッ!!」

 

「私が入部します。」

 

「へ?」

 

えっ!?新城さんが突然、入部すると言い出しました・・・。

 

「だ、誰だ貴様ぁ〜!?」

 

「新城沙織、2年B組です。私も入部しまぁ〜っす。いいでしょ?太田さん。」

 

「認めます。長瀬裕介、新城沙織両名を新入部員として認めるわ。ふふふ・・・・。」

 

おぉぉ〜〜!!!

 

パチパチパチッ!

 

いつの間にか大量のギャラリーが覗き見していたらしく、

周囲から歓声が沸きあがりました。

 

「貴様らぁ〜ッ!認めんッ!!哲学部は今廃部に・・・・

 

「もう条件クリアしたんだから、さっさと出て逝けッ!!」

 

グシャァッ!!

 

容赦無い香奈子ちゃんの渾身の右ストレートが、隙だらけだった拓也さんの側頭部に炸裂。

 

「マイネームイズプリンスッ!?」

 

ドンガラガッシャ〜〜〜〜ン

 

今度は反対方向の窓側から外へ吹っ飛んでいってしまいました。

・・・・・このままもう復活しないで下さいね♪

 

「沙織ちゃん。君は入部しなくても・・・君まで迷惑がかかるよ!」

 

「ううん。いいの。私も暇人だったし、面白そうじゃない♪」 ぺろり

 

「・・・沙織ちゃん。有難う。」

 

「ところで裕くん・・・。」

 

「ん、何?」

 

「いつまで月島さんとそう・・し・て・る・のかなぁ!?」 (怒)

 

ギュウ〜〜〜ッ!!←腕をつねる音

 

「痛ぇっ!!そ、そんな事言ったってッ!月島さんが勝手に・・・!!」

 

「長瀬ちゃん♪一緒に電波受信しようね♪」

 

「ま、また訳の分かんない事を・・・・・・。」

 

「もうっ!!月島さんっ!!いい加減裕くんに抱きつくのやめなさぁ〜い!!」

 

「ふふふふ・・・・面白くなってきたわ・・・・。」

 

「香奈子ちゃん、これも計算どおりなの?」

 

「いいえ。ホントの事言うと、かなりの賭けだったわ。」

 

「クスクス・・・賭けは勝ちって事ですね。」

 

「そういう事ね。」

南海高校 哲学部(同好会) 

部員名簿

  月島 瑠璃子(部長)
  太田 香奈子(執行)
  藍原 瑞穂 (会計・書記)
  長瀬 裕介
  新城 沙織

        以上5名

存続決定

 

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