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特級ッ!難解電哲 【ラピードα】

FM021 どす恋同好会とマドンナ

 


「では、侵入部員の長瀬くんと新城さんの歓迎会を始めるわよ。」

 

「いや、あの・・・太田さん、新入部員だろ?」

 

「アハハ、この際どっちでもいいよ裕くん♪」

 

「えへへ、嬉しいなぁ〜♪」

 

「クスクス。」

 

「うふふ、では完敗ッ!」

 

「「「「乾杯〜!」」」」

 

先程の生徒会とのいざこざでボロボロになった部室の中で

ささやかな歓迎会が始まった。

購買で買ってきたチープなジュースにありきたりのお菓子だが

今の俺にとっては何だか優雅なパーティという錯覚さえ覚える。

・・・・新鮮だな。

戸塚では代わり映えの無い毎日を送って・・・・

一人で本を読みながら一日が過ぎていったものだけど、

ここに来てから毎日が真新しい事ばかりだ。

俺は久しぶりに顔を綻ばせながらジュースが注がれたコップを口に運ぶ・・・・

!?

・・・・・・ブホッ!?

 

「ごふぉっ!?な、なんだよこれぇっ!?」

 

「あら?チェリーコー●はお嫌いかしら?」

 

「ちぇ・・ちぇりーこー●ァ〜!?」

 

気色の悪い味が口いっぱいに広がる・・・。

 

「え?裕くんのチェリーコー●なのっ!?私のはファン●オレンジだけど・・・。」

 

「か、香奈子ちゃん!長瀬ちゃんに悪戯したでしょ・・・。」

 

こ、こいつ・・・・。

 

「あら♪御気に召さないのなら他にもあるわよ。

 これなんかどうかしら?」

 

そういって太田さんが差し出したのは

ドクターペッ●ーと書かれた缶ジュース。

 

「退部するぞ?コノヤロー?」

 

「冗談よ冗談。おほほほ。」

 

「アハハハッ!!」

 

「エヘヘヘ♪」

 

「クスクス。」

 

俺達はその後、しばらく雑談をしながらお菓子を食べた。

 

「でさぁ、その後大変だったんだぜ?何しろ夜逃げだったもんで

 俺の参考書とか書籍とかほとんど置き去りだよ。」

 

「いいじゃない。物欲を捨て去る事も人生勉強のうちよ。」

 

「そりゃないよ太田さん!結構馬鹿にならない値段だったんだぜぇ〜!」

 

「クスクス。」

 

あ・・・・・・。

そう言えば・・・藍原さんの笑ったところって初めて見たような・・・・。

じぃ〜。

 

「?何ですか?長瀬くん、私の顔に何かついてますか・・・!?」

 

「い、いや、その・・・藍原さんの笑った顔って初めて見たかも。」

 

「ッ!」 かぁ〜!

 

「あぁ、そう言えばそうよね。瑞穂にとっては何て言っ・・・・

 

「か、香奈子ちゃんッ!!」

 

「あら、ごめんなさぁい!口が滑ったわ。」

 

はて?

俺は首をかしげながらファン●を飲もうとすると

・・・・・どすどすどすどす


どすどすどす

!?

 

「な、なぁ・・・何か聞こえないか?」

 

「え?何も聞こえないわよ。」

 

どすどすどす

 

「あ・・・長瀬ちゃん、聞こえたよ!」

 

「わ、私も聞こえたよぉッ!」

 

「あら、そうなの?」

 

どすどすどす

 

「わ、私も・・・聞こえてます。」

 

どすどすどす

 

「お、太田さんッ?」

 

「聞こえたわ・・・・。」

 

何かが・・・沢山の何かが、こちらへ向かって来ている音だ・・・・。

 

「・・・・あの連中ね。」

 

太田さんが溜息をつくと同時に・・・ッ!

 

『瑞穂ちゅぁ〜〜〜〜んッ!!』

 

どどどどどどどど

おわっ!?

ちょっとヤヴァゲな方々が沢山部室に流れ込んで来た!

 

「何の用よ・・・瑞穂ファンクラブども!」

 

太田さんが眉毛を吊り上げながらツカツカと連中の前に立つ。

ッ!思い出したッ!

こいつら、先日藍原さんにたかっていた奴らじゃないかッ!

 

『み・・・みみみみ・・・・瑞穂たんのピンチだから

 お・・おおおお・・・俺達が助けに来たんだよもん。』

 

「うわぁ・・・きもぉ〜・・・・。」

 

さりげなくキツイ言葉を言う沙織ちゃん。(汗)

 

「早々に立ち去りなさいッ!もう終わったわよ!」

 

『お・・おおお・・太田さんに用はないんだな!

 ・・・ぼ・・・ぼぼぼ・・・ぼき達は瑞穂ちゃんの・・・・

ビキッ!ビキィッ!

・・・・まずい・・・太田さんが怒ってる・・・・。

今になって俺は太田さんが色んな意味で恐れられたという事が分かる。(苦笑)

あのパンチだけは喰らいたくはないな・・・。

藍原さんが太田さんより一歩前に出て

 

「みなさん!わざわざ来て下さって済みませんが

 もう問題は解決しました。御引き取り下さい!」

 

すると、一同口を揃えて

 

『『『『嫌っすッ!』』』』

 

はぁ?

 

「えっ?どういう事ですか!?」

 

『きょ・・・今日こそ・・瑞穂たんと・・・で・・・でででで

 デートするんだよもん!』

 

『そうだそうだ!デートしておくれぇ!瑞穂ちゅわん!』

 

突然あつかましくデートを要求しだすキティ達

 

「そ、そんな!いつも御断りしているはずですっ!」

 

『たまにはでぇとしてくれYO−−−−ッ!!』

 

「黙れッ!下郎ッ!!」

 

ついに堪忍袋の緒が切れたのか?太田さん爆発・・・・。

 

『何だよぉぉ〜〜!この包帯女ぁ〜〜!!』

 

『い・・・いいい・・・いつもいつも俺達の邪魔しやがって・・・ッ!!』

 

『や・・・ややや・・・・やっちまうんだな。』

 

『ぼ・・・ぼぼぼ・・・僕はおにぎりが好きなんだな。』←?

 

「丁度いいわ。このハエ男どもが!

 まとめてかかってらっしゃいッ!!」

 

「ちょ、ちょっと香奈子ちゃんっ!!」

 

うばしゃぁぁぁ〜〜〜〜ッ!!!

 

太田さんが藍原ファン苦羅舞達をちぎっては投げちぎっては投げる・・・・。

すでに部室内はリアル三国無双状態・・・・。

 

「ゆ、裕くんッ!無茶苦茶だよ〜!!」

 

「沙織ちゃんッ!とりあえず避難だッ!!」

 

俺は急いで皆を誘導しようとするが・・・・

 

『ま、待つんだな!』

 

ッ!!

 

『お・・お前転校生だろ・・・!

 さ・・ささ・・・最近藍原さんの周りをちょろちょろしやがって・・・・』

 

はぁ!?(;´Д`)

 

訳の分からない言いがかりをつけながら

あっという間に5・6人に囲まれてしまった・・・。

 

『こ・・こいつ、戸塚から来たらしいぞ。』

 

『ふんッ!優等生ぶりやがって・・・む、むかつくんだな!』

 

『や、やっちまおうぜ!』

 

『え・永遠に飛ばしてやろうぜ・・・・だよもん!』

 

こ、これだからキティは・・・・。

 

「ちょ、ちょっと待てよッ!って・・・うわっ!!」

 

いきなり殴りかかってくる藍原親衛隊。

ある意味生徒会よりも質が悪いぞっ!

 

「ゆ、裕くんッ!」

 

「長瀬くんッ!・・・み、みなさん止めて下さいッ!!」

 

いくら何でも5人相手は分が悪いッ!

チッ

ドスッ

何発か顔や腹に喰らってしまった・・・。

 

「お、お前ら・・・ッ!!」

 

もともと暴力は嫌いなんだけど・・・・ッ!!

ボカッ!

 

『ぎにゃぁッ!!』

 

『こ、こいつ・・・ややや・・やりやがったな!!』

 

『羽交い絞めにするんだな!』

 

「クソッ!卑怯だぞッ!お前らッ!!」

 

ちりちりちりちりちり

 

!?

 

『ほぎゃ!?』

 

『すわっ!?』

 

突如猪突猛進だったキティ達の動きが止まった・・・!?

 

『な、なんでしか!?こりはッ!?』

 

『か・・体が動かないんだよもん!!』

 

ちりちりちりちりちり

 

・・・・・・月島さん・・・・!

キティ達の後ろに佇む月島さん。

顔をみると・・・明らかに怒ってる・・・。

 

「・・・・長瀬ちゃんを・・・・いじめないでッ!!」

 

ちりちりちりちりちり

 

『いやぁぁぁ〜〜!!!』

 

『き、気持ちいい〜〜〜〜ッ!!!』

 

バタッ

バタンッ

・・・・まるで某北斗神●を喰らったかのように

キティ達はその場に倒れてしまった。

 

「長瀬ちゃん!大丈夫!!」

 

タタタ

月島さんは心配そうな顔で駆け寄ってきた。

 

「う、うん。有難う・・・月島さん。」

 

ギュッ

 

「ッ!?」

 

月島さんは突然俺を抱きしめ

 

「長瀬ちゃんが・・・・かく・・・・・

 

ぎゅ〜〜〜!!

 

「痛てぇッ!!」

 

背中に鋭い痛みが走ったかと思うと、背後から

 

「裕くん・・・・早く逃げるんじゃあないの?」

 

沙織ちゃんの冷たい声が・・・・・。

 

「う・・・うん。逃げませう。」

 

「・・・・・・・あぅ〜。」 しょぼ〜ん

 

窓からずらかる哲学部員。

あー、もう何て言うか・・・・。

入部してすぐ何だけど・・・・・もう退部したい今日この頃。

 

「ったくッ!どいつもこいつも男ってのはッ!」

 

『ぼ・・ぼぼぼ・・・ぼきの小宇宙(コスモ)が続く限りはッ!』

 

「死になさいッ!!」

 

グシャァッ!

 

『ア・アテナァァーーーッ!!!』





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