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鬼兵般家長


                                                           
DIE28話 鬼まずい鬼もち 〜イイチモキ〜



そもそも今日は何かがひっかかっていたんだ。

やけにあっさり柏木家を脱出出来た事自体がおかしいんだ。

もしかして、俺の作戦が既にバレてたのか・・・!?

ひゅううう・・・・。

 

「梓・・・こ、これは一体・・・!?」

 

「・・・・・・う。」

 

・・・・・?

 

「うるさいっ!うるさいうるさいうるさいっ!!」

 

「は・・・はぁ?」

 

「耕一なんか大嫌いだっ!!バカッ!死んじまえっ!!」

 

「お、おい・・・あ、あず・・・。」

 

いきなりブチキレ金剛状態の梓。

周りに居た梓の取り巻き達も、おろおろとしながら

 

「あ、姉さんっ・・・どうしたんスか!?」

 

「ちょ、ちょっと頭ァ!しっかりして下さいよ〜!」

 

・・・・頭?(汗)

もう何がなんだか分からずに呆然と突っ立ってると、

梓は由美子さんを軽々と担ぎ上げ、

 

「きゃあっ!?ちょ、ちょっと!」

 

「ハハハッ!耕一ィ!この女は預かったぁ!」

 

ヴォンヴォンヴォ〜〜〜ン

そのままバイクに乗って逃走。

あとの取り巻き連中もアセアセと逃走。

ヒュルリラァ〜〜〜・・・・・・。

・・・・・な、何なんだよ。一体。

・・・・・・・。

いまひとつ現状の整理が出来ていない俺は

とりあえず、傍にあったベンチに腰をかけると自問自答。

 

「と、とにかく整理だ!ま、まず・・・俺と由美子さんの

 今日の予定は既に、バレてたんだよな・・・・?」

 

「で、早い話が梓は邪魔しに来たんだよな・・・?」

 

ブツブツと言っていると、

 

チャララララ〜♪チャララララ、チャララララララ♪チャ・チャララ・チャララララララ♪

 

!?

 

・・・・・月下の夜想曲?

戸惑う俺を尻目に草むらから

小林幸子も真っ青の衣装を来た千鶴さんが

ヌゥ〜〜

っと飛び出してきた。

 

「鬼れいなぁ〜♪よ〜るだか羅ぁ〜〜♪悲しいぃ〜♪よ〜るだか羅ぁ〜♪

 泣ぁ〜かずにわらぁ〜って♪邪魔しぃ〜てあ〜〜〜げるぅ〜〜〜♪」

 

・・・・・・・・・・・・熱唱。

 

もしかして、俺はまだ布団で寝てるんじゃないのか?

次に千鶴さんの横にピエロみたいな格好をした

楓ちゃんが現れ、既知街みたいな形相でバイオリンを弾きだした。

そして・・・・俺の背後には何時の間にか、子悪魔の格好をした

初音ちゃんが立っていて、俺の肩をがっしり捕まえると・・・

にやそ。

嫌な笑みを浮かべ、

 

「ふふふ・・・お兄ちゃん・・・ここまでだよ。」

 

と、ドスの聞いた声で耳元に囁いた。

 

「・・・・・あ、あのみなさん、おそろいで・・・何か?」

 

すると、初音ちゃんがいきなりチョークをかけてきた!

 

ギュッ!

 

『ぐ、グエッ!』

 

「あ?虎羅!何かじゃねーだろがっ!!」

 

気が付けば、背後に初音ちゃん、

前両サイドを千鶴さん、楓ちゃんに挟まれる形になった。

・・・・完全に退路を絶たれた。

千鶴さんはプカプカとマダムのようにタバコをふかし、

楓ちゃんは・・・どこからかムチを取り出し、

ピシィッ!

・・・地面に叩きつける。

俺の目の前までやって来た千鶴さんは

にっこりと天使の微笑みを浮かべると、優しく訊ねてきた。

 

「こういちさん・・・あの子はどこ・・・?」

 

『グ・ゲゲゲッ!』

 

「あ、これじゃ喋れねーか・・・。」

 

パッ

 

ようやく初音ちゃんがチョークをとくと

 

「ゲホッ!ゲホッ!!あ・・・あの・・・『あの子』って一体?」

 

「・・・・・にっこり。」

 

ジュ〜〜〜♪

 

!?

 

「に・・・にこれっと!?」

 

千鶴さんは持っていたタバコを俺の手の甲に押し付け

いきなりの根性焼き。

 

「こういちさん・・・・もう一度、聞くわよ♪

 ・・・・・あのガキはどこじゃ?

 

「あ・・・あああ・・・て、手がぁ・・・・おててがぁ・・・・。」

 

「もう片方もヤキ入れましょうか?」

 

「ゆ、由美子さんの事かよ!?」

 

すると今まで沈黙を守っていた楓ちゃんが・・・・

 

「・・・・・そうに・・・決まってんだろっ!!ボゲッ!!」

 

!?

 

バシィィッ!!

 

持ってたムチで調教開始。

 

「カ・カイカンフレーズッ!!!」

 

いかに俺が鬼と言えども、彼女達も鬼。

傷がつかずともはっきり言って、死ぬほど痛い。

 

「アウチィーー!!!」

 

痛くてのたうちまわっていると・・・

初音ちゃんが優しく囁く

 

「お兄ちゃん・・・・早くゲロしなって。死ぬよ?

 

お前ら・・・まじで地獄に落ちろ。

 

「さぁ・・・耕一さん。どこにかくまってるの?」

 

「・・・・・・ダーリン、今回はシャレで済まないわよ。」

 

「一体何なんだよっ!由美子さんをどうするつもりだよっ!?」

 

スゥゥ〜〜

 

・・・・千鶴さんの顔色が変わっていく。

 

「どうするですって・・・?・・・・決まってるじゃない。」

 

・・・・・。

 

「八つ裂きに決まってんだろ!?ヴォケッ!!」

 

ひ、ひぃぃぃ〜〜っ!!!

 

「・・・・・処刑教室2002」 ぼそ

 

「お兄ちゃんに近づこうなんて、46億年早いっつーの。」

 

死刑♪死刑♪

 

3死舞が一同に死刑コール・・・。

俺はガタガタと震えが止まらない。

今日、郷土史博物館で見た絵が・・・まさにこれだよ!

千鶴さんはニヤリと嫌な笑みを浮かべると、

ギラギラと耀く瞳でこちらを覗き込みながら、

 

「耕一さん♪もう一度、聞きますよ♪あの女は・ど・こ?」

 

「ゆ、由美子さんはここにはいないよっ!」

 

「・・・・・・・楓。」

 

「・・・・・・。」 こくん

 

再びムチをしならせる楓女王様。

 

「ま、ままま、待って!!ホントなんだってば!!

 あ、梓が連れていったんだよぉぉ〜〜!!!」

 

「梓が?」

 

ピクンと眉を歪ませる千鶴さん。

 

「・・・・姉さん。」

 

ボソボソと楓ちゃんが何か耳打ちしだした。

しばらく、千鶴さんは考え事をしていたが、

 

「・・・・なるほど〜♪そういう事ね。」

 

ポンと手を叩くと、俺のアゴを指で持ち上げ

 

「・・・耕一さん、これは予想外ね。梓は単独で行動に出たのよ。」

 

「・・・は、はぁ?ど、どゆこと?」

 

「まぁ、黒幕がいるんでしょうけどね♪

 ・・・いいわ。貴方の処刑は後にしてあげる。」

 

「・・・・!?い、意味がさっぱり分かんないんだけど・・!?」

 

「今から分かるわ。」

 

千鶴さんがパチンッと指を鳴らすと、

黒塗りのリムジンが現れ、俺はズルズルと引き摺られて

3死舞に拉致されてしまいました。

 

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