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『エディ・・・フェ・・・ル・・・・』

『ジロ・・・エモン・・・・』

『死ぬ・・・な・・・・』

『アイ・・・シテル・・・・ジロウ・・・・ン』

 

ガバッ!?

 

「はぁ・・・はぁ・・・・。」

 

カチ・・・・コチ・・・カチ・・・コチ・・・

ボーン♪ボーン♪ボーン♪

 

「・・・・まだ3時だぁ!?」

 

何か分かんないけど、悪夢にうなされて起きちゃったよ・・・。

つー。

 

「はれ?」

 

涙。俺の頬に涙が伝っている・・・。

 

「寝泣き・・・・・!?ま、まさか・・・鬱の諸症状?」 (汗)

 

ちゅんちゅん

ドタドタドタ

スパーンッ!!

 

「耕一ィ〜〜〜♪」

 

梓が勢い良く俺の寝床の襖を開くや否や

がばぁ!

俺の布団にダイブ。

 

「こらぁ♪耕一ぃ〜♪早く起きないとオッパイアタック

 く・ら・わ・せ・る・ぞ〜♪」 うりんうりん

 

「・・・・何してるんだ・・・?梓・・・・?」

 

俺は誰もいない布団に抱きついて、気色の悪い体勢で

勢い寝そべっている梓を眺めていた。

 

「ッ!?こ、こ、こ、耕一ッ!?」

 

「おっす。朝から・・・元気だな・・・・・。」

 

「お、起きてんなら早く言えーーッ!!」

 

いや・・・恥ずかしいんならするなよ。

 

「って言うか珍しいね!?あんたがアタシに起されずに着替えてるなんて。」

 

「あ、うん。ちょっとな・・・。」

 

ちゅんちゅん

かっぽーん♪←獅子脅し

 

「あ、お兄ちゃん。オハヨウ〜♪」

 

「あらあら♪耕一さんお早いですね♪」

 

「珍しいだろ?耕一が夏休みに早起きなんて、な?こうい・・・

 

スタスタ

俺は真剣な面持ちのまま、奥のちゃぶ台に座って

お茶を飲んでいる楓ちゃんに向かって歩いていった・・・・。

 

「ちょ、ちょっと耕一?御飯・・・・

 

「あらあら?朝からモータルコンバットですか?」

 

「ふぇ・・・お兄ちゃん?」

 

スタスタ・・・ピタ。

 

「・・・・・・・?」 ズズッ

 

「・・・・・・・。」

 

「・・・・・・ちゃお。」 ぽっ

 

「・・・・・・楓ちゃん。」

 

「・・・・・はい、何でしょう?」

 

「・・・・・今日、デートに行こう。」

 

 

最終兵鬼彼女

前編 ちせファン、ごめんね・・・・・。


                                                           

 

がぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッ!!!←3死舞一同

 

「・・・・・耕一さん♪」 きらきら

 

ちゃらり〜♪ちゃらりらり〜〜〜ら〜〜〜〜♪

ぽろり・・・・

朝食を食べかけていた千鶴さんと初音ちゃんは箸を落とし、

梓に至っては味噌汁の入った鍋を手落とした・・・。

ばしゃ〜ん。ごんごろごろ・・・・。

 

「こ、こ、こ、耕一さん・・・・涅槃に逝く覚悟は出来てます?」 わなわな

 

「こ、耕一・・・裏切ったな!ボクの心を裏切ったな!?」 ぴくぴく

 

「お兄ちゃん・・・・殺してやる・・・!」 ふるふる

 

突如殺気に包まれた食卓、ビバ!莫逆ファミーリア状態!

 

「ッ!?ちょっ!ちょっと待ったぁ〜〜〜!!

 な、何かみんな勘違いしてないかいッ!?」

 

「か、勘違いも何も・・・・貴方・・・何を言ったかお分かり?」

 

「今、確かにデートって言ったよな・・・あん?」

 

「そんなセリフ、私にも言った事ないよ〜!」

 

じりじり・・・・

 

詰め寄る3死舞!

俺の目の前で、今まさに黄金の旋風が吹き乱れようとしている・・・・(滝汗)

 

「・・・・・・ふっ。」

 

突然、楓ちゃんが鼻で笑った。

 

「・・・・・・負け犬の 浅ましきかな 恋ごころ By 楓」

 

・・・・・・火に油・・・。

 

「か、か、か、楓ぇぇ〜〜〜!!」 おぉぉぉ

 

修羅と化す千鶴さん・・・・。

 

「ち、違うんですよ!約束だったんです!!」

 

「約束ぅ〜?何それ、お兄ちゃん・・・・?」 ジロリ

 

「じ、実はな・・・・・

 

―数日前―

コンコン

 

「・・・・?はい?」

 

「・・・・耕一さん、起きてますか?」

 

「うん。どうぞ。」

 

スゥゥゥ〜〜

 

「どうしたんだい?楓ちゃん?」

 

「・・・・・あの・・・・勉強を教えてもらいたくて。」 ぽっ

 

「・・・・・・・・保健体育以外ならいいけど。」

 

「・・・・・・ちっ。」

 

「で、何を教えて欲しいんだい?」

 

「・・・・・・この数学の問題なんですが・・・・。」

 

そう言うと楓ちゃんは分厚い参考書を俺の前に差し出した。

 

「どれどれ・・・・。」

 

「・・・・・少し、難しくて・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・ま、まさかこの問題?」 (汗)

 

「・・・・・・・・・・はい。」

 

(出題 東京大学 理V 平成8年出題)

 

「・・・・・・・・・・あ、あはははは。」

 

「・・・・・・・・・・・おほほ。」

 

「・・・・・・・・・・えっと・・・これは・・・。」

 

「・・・・・・・・耕一さん?」

 

「・・・・・ん?な、なに??」

 

「・・・・・・・もしかして、分かりませんか?」

 

ごめん・・・・俺が・・・・悪かったよ・・・・・。

 

「・・・・・・・。」 ぶつぶつ

 

「・・・・ごめんなさい、耕一さん・・・・。」

 

「ええんや・・・・どうせ、ワイはアホや・・・。」

 

「・・・・・・しょうがないですね。ダウジングで調べます・・・。」

 

「ダ、ダウジングはもう止めた方がいいかと・・・。」

 

「?・・・・・どうしてですか?」

 

「い、いや・・・その・・・あまり占いに固執するのは・・・。」 (汗)

 

その後、ひょんな事から楓ちゃんに数学を教えてもらっていたら←恥

 

「・・・・・耕一さん。」

 

「ん?何?」

 

「・・・・・賭けをしませんか?」

 

「か、賭けぇ〜!?」

 

「・・・・私が・・・今度の全国模試で1位をとったら、デートして下さい。」 もじもじ

 

「で、でぇーと・・・・。」 (汗)

 

「・・・・・はい。」 ぽっ

 

・・・・・・・そ、そう言えば楓ちゃんの成績って・・・知らないな・・・・。

あ、頭良かったっけ・・・・?

いや、それ以前に、全国模試1位を賭けに出してくる時点でかなり自信があるのでは?

 

「・・・・・どうです?」

 

「うぐ・・・じゃ、じゃあもし、1位を取れなければ・・・・」

 

「・・・・取れなければ?」

 

「もう前世の話は言わないッ!!」

 

し〜〜〜〜ん

 

「・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・。」(汗)

 

「・・・・・・・ぐす。」

 

!?

 

「わ、わわわっ!!じょ、冗談で御座いますよ!!嘘です!!」

 

何だよぉ!俺が悪者じゃねーか!!(号泣)

 

「・・・・・・じゃあ。」

 

「・・・・・・・。」

 

「ダウジングとか、占い関係は一切止める事!」

 

「・・・・・えぇ〜!」

 

「この条件を飲まないと、賭けはやらない!」

 

「・・・・・・・ぷぅ。」

 

・・・・・・・・でだ。

 

俺はあの後、初音ちゃんに頼んで前回の全国模試のランキング表を

こっそり持って来てもらったんだが・・・・。

 

「ゲッ!?」

河川塾全国高校模試 2年生の部 優秀者ランキング


1.長瀬 裕介     ナガセ ユウスケ       戸塚夜津徒高校 総合895点
2.柏木 楓       カシワギ カエデ           隆山東高校 総合893点
3.野比 のび太    ノビ  ノビタ               海星高校 総合892点
4.太田 香奈子    オオタ  カナコ   ゼムリャ・フランツァ・ヨシャファ高校 総合891点
5.藍原 瑞穂     アイハラ ミズホ             南海高校 総合890点
6.磯野 カツオ    イソノ  カツオ    早稲田大学付属高等学校 総合889点

「・・・・こ、これは・・・!?」 わなわな

 

「あれ?お兄ちゃん知らないかったの〜?楓姉ちゃんはいつもそんなもんだよ〜?」

 

「し、知らなかった・・・・こ、こんなに優秀だったのか・・・?」

 

「う〜ん。いつも猫かぶってるから・・・。」

 

「で、でもこの長瀬祐介って子はもっとすごいないか?ほぼ満点だけど・・・。」

 

「あぁ、その人ね。すごいの!いつも楓姉ちゃんよりも上なの。」

 

「ッ!っつー事は、楓ちゃんって全国1位になった事ってないの?」

 

「うん。いつもその長瀬って人に邪魔させてるよ。」

 

「そ、そうか・・・・良かったぁ〜。」 ほっ

 

「??・・・変なお兄ちゃん♪」

 

だが・・・・その数日後。


「・・・・耕一さん。この間の模試の結果です。」

 

「お?もう出たの?早いね!・・・いやぁ〜残念だったね♪まぁ仕方な・・・・

 

ズイッ

 

俺がまだ言葉を言い終わらない内に、楓ちゃんが差し出してきた模試の結果は・・・。

 

!?

 

1.柏木 楓    カシワギ カエデ   隆山東高校 総合892点

 

「ナ・・・・ナニコレ?」 ガクガク

 

「・・・・・私の勝ちです。」 ぽっ

 

「ナ、ナガセクンハ・・・?ボキノキュウセイシュサマハ・・・!?」

 

「・・・・長瀬?・・・・あ、彼は今回受けてないみたいです。」

 

なんじゃそりゃぁぁぁぁぁYYYYHHAAAA−−−ッ!!

 

・・・・・・・・・・。

 

「・・・・・てな訳で御座いますよ。」

 

「ふ〜ん、あ、そう。」 カチャリカチャリ

 

納得してんのかしてないのか分からないが

梓が手に・・・・・・拳銃を持って今まさに弾を込めてございます。(;´Д`)

 

「ち、千鶴さん・・・?」

 

「これは・・・試練だ。」

 

そう言いながら千鶴さんはゆらりと柱の影から今まさに上着を脱ごうとしている!?

 

「は、初音ちゃぁ〜〜ん!!」

 

「・・・・お兄ちゃんと結婚する。遺産も守る。

 両方遂行しなきゃならないってとこが、末女のツライところだよな。

 ・・・・覚悟はいいか?俺は出来ている。」

 

あぁぁぁぁぁぁ・・・・。おしっこジャ〜♪

 

「死にたくない!死にたくないよう!

 シュウジ〜〜!!!」

 

『セックスピストルズ!!』 キャモ〜〜ンッ!!

 

『キングクリムゾンッ!!』 ドドドドドド

 

『アリアリアリアリッ!!』 アリーベ・デルチ

 

最終兵鬼彼女 完

 

 

 

 

「・・・・・・・な訳ないでしょう。」 (怒)

 

「あぅぅ・・・痛いよぉ〜・・・・。」

 

俺は命からがら柏木家を脱走し、楓ちゃんに引っ張られていた。

 

「・・・・・・・うふふ。耕一さんとデート♪」 るんらら〜

 

「か、楓ちゃん、さっきの約束は忘れてないだろうな?」

 

楓ちゃんとの賭けは、実際は半分だけ彼女の勝ちみたいなものだ。

だって・・・肝心の長瀬という子が受けてないんだから。インチキくさい。(苦笑)

俺はデートの約束は果たすかわりに1つだけ彼女に要求した。

それは・・・・

 

『今日一日は普通の女の子でいる事!』である・・・。

 

「聞いてるの?楓ちゃん・・・?」

 

「・・・・・・分かってます。ダーリン♪」

 

ずるずる・・・・・。

 

―半壊の柏木家―

 

「クソ〜、なんかムカツクな〜!」

 

「楓だけズルイよ〜!私も賭けでもふっかければ良かったよ〜!」

 

「・・・・・・・・。」

 

「・・・でも妙だな?」

 

「何がなの?」

 

「・・・・・・・・。」

 

「いくら賭けに負けたからって、耕一がそう簡単に折れるかぁ?」

 

「そ、そう言われてみれば・・・・。」

 

「・・・・・・・・。」

 

「姉貴ぃ〜、さっきから黙りこくってないで何か言えよ〜。」

 

「さすがの千鶴姉ちゃんも今回はショックなのかな?」

 

「・・・・・・ふふ・・・・ふふふふふ。」

 

「あ、姉貴・・・?つ、ついに壊れたか!?

 

「・・・・あれ?千鶴姉ちゃん、何見てるの?それ・・・?」

 

ピコーン♪ピコーン♪

 

ほーほほほ!最近のテクノロジーは進んだわね♪」

 

「ッ!?こ、これは・・・発信機ッ!?」

 

「スゴイッ!こんなもの隠し持ってたんだ!」

 

「そうよ!これさえあれば、あの2人が何処へ逝ったか一目瞭然よ!

 さっき耕一さんの服にどさくさに紛れて付けてたのよ〜♪」

 

「相変わらず、そんな事には機転が鬼くな・・・・。」

 

「で、お姉ちゃん・・・・どうする鬼?」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ

 

「知れた事よ・・・・邪魔してやる。とことん邪魔してやる。

 

「お、鬼だ・・・・やっぱ姉貴は鬼だ・・・。ま、アタシも行くけど。」

 

「ところで・・・お姉ちゃん。その発信機の有効距離って・・・?」

 

「説明書には200メートルって書いてあったわ♪」

 

ピコーン♪ピコーン♪

 

「・・・・・・・え?」

 

「・・・・・・・に、にひゃく?」

 

ピコーン♪ピコーン・・・・・ピーーーーーー。

 

「・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

・・・・・・・・・・・・・・。

 

「追えッ!追うのだッ!!」

 

ウシャァァァァーーーーーー!!

 

―東隆山デパート―

俺と楓ちゃんは電車で5駅先にある東隆山に来ていた。

歴史情緒ある隆山に比べて、東隆山は地方都市といった感じで

意外に栄えている。

まぁ、温泉で有名な隆山や、スキーのメッカ南隆山、

海水浴やサーファーに人気の北隆山に続くターミナルみたいな位置付けだから

自然と活気も出るわな。

で・・・・何故か楓ちゃんがデパートに行きたいっていうので来たのはいいが・・・・。

ここで待ってろって、言ったきり何処ぞへ消えてしまった・・・・。

 

「はぁ・・・・まさか占いグッズでも買いに行ったんじゃないだろうな・・・?」

 

俺がベンチに座ってソフトクリームをなめていると・・・・

 

「・・・・・・・耕一さん。御待たせしました。」

 

「遅いよ〜、かえ・・・・・!?」

 

驚いた事に楓ちゃんはいつもの地味なカッコとは打って変って

物凄く女の子らしい服装で佇んでいた・・・・。

ぽろっ・・・・。べちゃ。←ソフトクリーム

 

「か、楓ちゃん・・・?」

 

「・・・・・似合いますか?」 おずおず

 

「い、いいよ!すげー可愛いよ!!」

 

「・・・・・本当ですか?」 ぽっ

 

「もう超イケてるよ!カラ●オのCM出れるって!!」

 

「・・・・・嬉しいです。」

 

意外なイメチェンに俺は我を忘れて褒めちぎってしまった。

・・・・・背後のエネルギッシュな殺気にすら気付かずに・・・・。

 

「・・・・・クスクス。」

 

「ど、どうしたの?」

 

「・・・・・なんだか、今日の耕一さん。優しいです。」

 

「ほえ?そ、そうかな・・・!?ハハハ破破破・・・。」 (汗)

 

「・・・・・潔くデートしてくれるし、何かあったんですか?」

 

「い、いや。ちょっとね。」

 

・・・・・今日見た夢の事はなんか言い辛い。

・・・・・言えばどうせ前世がうんぬんとかぬかすに決まってるしな。 (汗)

 

「た、たまにはいいかな?って思ってさ。」

「・・・・・・愛の勝利?」 にやそ

 

「それはないから。」 きっぱり

 

「・・・・・いけず。」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

「フーッ!フーッ!なんかいい雰囲気じゃないの!」 ビキッビキッ!

 

「あの野郎・・・・何だかんだ言っても楓萌えなんじゃねーのか!?」

 

「お兄ちゃん・・・・・殺す。」

 

『おい、この三人組み、超イケてねー?』

『マジかよ!かわいいって!!』

『か〜のじょ!今暇ぁ〜?俺達と茶でもしばかない♪』

 

「おだまりッ!!」

 

「うせろ、カスッ!!」

 

「ゴルァッ!うばしゃああ〜!!」

 

ドバキャッ!!

ゴシャァッ!!

ウバシャァ!!

 

『ゆずをスラムダンクッ!?』

『自由の鳥ぃぃ!?』

『おすかるッ!?』

ベシャ・・・。

 

そんな影の殺戮劇に気付かぬまま、俺と楓ちゃんは駅前のデパートを後にした。

 

「じゃあ、次はどこへ行こうかな?」

 

「・・・・・・・・どこでもいいです。」

 

ぎゅっ

楓ちゃんが俺の手を握ってきた・・・・。

 

「ん?」

 

「・・・・・。」 ぽっ

 

ま、いいか。

 

・・・・・なんだか胸がドキドキしてきたんだが・・・・

・・・・・・何故だろう?

 

ボキ達は恋して逝く。

 

前編 完