鬼兵般家長
DIE31話 鬼いちゃん、飛ぶぜ? ~イイ!ログイン~
・・・・・チャオ。楓です。
・・・・今回は、私の主観で話が進みますので、・・・ヨ、ヨロシコッ!(ポッ)
「飛ぶぞ?コラ。」
「こ、耕一さん?何を言ってるんですか?」
「姉貴・・・!なんかマズぜっ!」
「お、お兄ちゃん!?」
ズズズズズ
耕一さんの顔は先程と打って変わって、
その・・・いけないおくすりを服用してスッキリしたようなお顔でした。
ギロリッ!
私達を睨みつけた後、耕一さんはこちらに向かって突撃!
「きゃっ!」
「わわっ!!こ、耕一っ!!は、話せば分かる。」
梓姉さん・・・多分、分からないと思うわ。(汗)
てっきり、攻撃してくると思いきや・・・。
耕一さんは何やら駅裏のアヤシイお店の中へ・・・。
「と、兎に角、耕一さんを追うわよっ!!」
千鶴姉さんにつづき、急いで店内へ入ると・・・・
そこは・・・・なにやら萌え萌えなポスターが店いっぱいに貼られた
色とりどりのカラフルBeeなお店だったのです。
「うっ!!あ、姉貴っ・・・!こ、ここって・・・!?」
「姉ぇ~!ここって超人ショップだよ~!!」
萌え萌えなミュージックが鳴り響く店内に、私達一同硬直。
『萌え萌えあの子のハ~トをげっちゅ♪
もう~戻れないぃ~♪もう~帰れないぃ~♪
そうよ、私も♪貴方も~♪超人だからぁ~♪』
「こ、耕一さんは一体どこいったのよ~!!」
「し、知るかっ!!アタシに聞くなっ!!」
「・・・・・・ここにいると体力が削られるわ・・・・。」
「あ、姉ぇ~、とりあえず撤退だよ~!!」
早くも撤退ムードの私達。
すると、梓姉さんが耕一さんを発見したらしく
「あっ!み、見ろっ!!あそこに耕一がっ!!」
梓姉さんが指差した方向を一同で見てみると
耕一さんが何やらカウンターで用紙に記入していました。
「こ、耕一さんっ?い、一体何してるのかしら??」
紙に何かを記入し終えた耕一さんは
そのままレジらしきところへ向かうと、おもむろに一言・・・・。
「すいません。『はじめてのおいしゃさん』予約御願いします。」
な、なにぃぃ~~~~ッ!!!←姉妹一同
梓姉さんは顔を真っ赤にして、怒り狂いながら
「な、なにしてんだよっ!!耕一ィッ!!」
「あ?何だとコラ。見て分かんねーのかよ?予約だよ。よ・や・く♪」
「予約って、あ、あんた・・・正気ィ~!?」
「クケケケケケッ!!!正気もクソも、俺は神だぁーー!!」
「こ、耕一・・・・。」 (汗)
「お前らぁっ!!気合が足りねーんだよっ!!ついてこいっオラァ!!」
耕一さんは訳の分からない言葉を叫びながら
近くに立てかけてあったメイドらしきキャラの立て看板を片手に持って、激しく頭をシェイク。
「こ、耕一さんっ!!いい加減にしなさいっ!!」
「あっ?コラ。なんだと貧乳ッ!?」
・・・・・・あ。(滝汗)
し~~ん。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
先程まで一応ヒトとして振舞ってきた千鶴姉さんの声色が変わる・・・・。
「な、なんですって?・・・・今なんておっしゃいました?」
後ずさる私達。
「こ、耕一・・・!なんて事をっ!!」
「・・・・・タブー言っちゃた・・・。」
「・・・・・・・。」ぷるぷる←笑いを堪えている
そこでようやく店員が気付いたのでしょうか?
耕一さんの傍まで寄ると
「ちょ、ちょっと御客さん、困ります!店内ではあまり他のお客さ・・・」
「あぁ?何て言ったかってぇ?貧乳ってんだよっ!
このチチナシヨーグルトッ!!」 (無視)
「・・・・フーッ!フーッ!!・・・・殺します!!」
「ゲハハハハハッ!!!」
鬼の形相で千鶴姉さんが飛びかかるッ!!
・・・・・だけど。
耕一さんは姉さんの猛攻を片手でさらりとかわすと、
肩を掴んで、あっさり姉さんをその場に押し倒しました。
「す、すげぇ・・・姉貴をこうも簡単に・・・・!!」
「姉ぇっ!!感心してる場合じゃないよっ!!
どうしようっ!!一応あれでも千鶴姉ェは最終兵器なんだよっ!!」
「・・・・さすがダーリン。惚れ直しました。」 (ポッ)
一瞬、何をされたのか分かっていなかった千鶴姉さんは
我に返ると、キッと耕一さんを睨み、再び攻撃態勢に入ろうとすると・・・・。
「コレだね。コレ。」
耕一さんは突然近くにあった雑誌を開き、あるページを
千鶴姉さんに見せ付けました。
・・・そのページには・・・どう見てもパースが狂ったとしか言えない
萌え萌えバストバキュンの女の子の絵が・・・・。(汗)
「な、なんなのっ!?」
「コレだよ。コレ。コレ、最強。
あんたもさぁ~、俺に迫るんならさぁ~、コレくらいチチがねーとねぇ・・・。」
(ガ~~~~~ンッ!!!!)
「ゲハハハハッ!!まぁ、出直して来いってな訳で、
さて次の曲は、ボクとアイツの・・・・」←?
「わ、私は・・・マンガの絵以下だっていうのぉ・・・・!?」 プルプル
・・・・耕一さんにそこまで言われたのが余程ショックなのでしょうか?
千鶴姉さんは、戦意喪失。
「あ、姉貴が・・・・負けちゃったぞ・・・!?」
「・・・・・負けたっていうのかしら?」
「お兄ちゃん・・・エゲツないほど毒舌だね・・・。」 (汗)
耕一さんは既に殺伐とした店内から突如、壁をブチ破り外へ・・・!
「こ、耕一ッ!!あ、あんまり力を使うんじゃないっ!!」
「・・・・・・ダメだこりゃ。」
「と、とにかく追いかけないとっ!!」
梓姉さんは口からエクトプラズムを吐き出している
千鶴姉さんを肩に担ぐと、出来た穴から外へ飛び出しました。
「コンニチワ♪ワタシ、チチナシ星人ノチーチャン♪」
「しっかりしろよっ!!姉貴っ!!このままだと、耕一が町を破壊するぞっ!!」
「・・・・・耕一さんは何処へ行ったの!」
「あ、あそこっ!!」
初音が指差した方向を見ると、耕一さんがっ・・・
駅前に時々いる2人組のバンドの青年を掴まえていました。
「オウッ!俺に一曲歌わせろやっ?最高のGIGにしてやるぜっ!!」
「な、なんだぁ!?コイツ・・・。」 (汗)
「いいんじゃねーの?おもしろそうじゃん。」
耕一さんはギターを奪うと、おもむろにマイクに向かい
『オゥ!コラ!!俺が氷室●介だぜっ!!ヨロシクッ!!』
周囲を歩いていた女子高生達が耕一さんを見て
クスクスと笑っています・・・。
『お前らぁ~、俺の歌を聴けぇぇぇーーー!!』
さらには買い物帰りの主婦も、物珍しく見ていました。
ゲラゲラ
『痺れる一曲を・・・・ロード、3452章・・・。』
・・・・そんなにあるの?(汗)
「ヤ、ヤメレーッ!!恥さらしッ!!」
梓姉さんが必死でその場へ向かうと、
『いいか、柏木4姉妹・・・・!!』
「ヤメテェェーーー!!名前を出すなぁぁーーー!!」
『お前らなぁ~~!!悔しいけど美人だよっ!!チクショー!!』
「な・・な・・何言ってんだよっ!!」
周囲は爆笑の渦・・・・・恥ずかしい・・・・。
『だ・け・ど・なぁ!!俺はお前らなんかっ!大ッ嫌いだYOッ!!』
「・・・・!!」
『お前もっ!!お前もっ!!お前もだっ!!』
ビシッ
ビシッ
ビシッ (ミッション成功)
私達を一人ずつ指差す耕一さん・・・。
・・・・しゅ、周囲の視線が・・・・・痛いです。
『由美子さんに嫌われちまったじゃねーかっ!!バカヤローッ!!』
ゴシャッ!!
(キャー!!)
(ウワーッ!!)
突然、地面のアスファルトを殴る耕一さん。
当然鬼の力を解放しているので、周囲には衝撃と轟音が響きます!
地面はぽっかりと大きな穴・・・。
うたわれるもの2人組は耕一さんの後ろで失神。
「お、落ち着けッ!耕一・・・た、頼むから・・・あまり騒ぎを・・・」
「あぁ?てめぇ~、俺と由美子さんの邪魔はするクセに何だそりゃ?」
「それとこれとは別だよっ!!」
私は2人のやりとりを見守りながら、初音にそっと耳打ち。
「・・・・ヨークを準備してくれない?」
「わ、分かったよ。」
その時!
「耕一さん!!」
お腹の底まで響いてくるような、声。
「・・・!あ、姉貴!?」
千鶴姉さんでした・・・。
「あ?なんだよ貧乳。乳絞りでもしてほしーのか?」
「えぇ・・・それは後でゆっくり御願いします。」
「・・・・・・・・おぃ。」
「耕一さん、柏木家家長としての最後通告です。」
「なにっ!?」
「由美子さんを諦めるか、
私と結婚するか、どっちかにして下さいっ!!」
し~~~~ん
「どっちもおかしいじゃねーかっ!」
・・・耕一さんの言うとおりです。 (汗)
「・・・しょうがないですね♪」 にっこり
「千鶴よ~?どうするんだい?ヘヘヘ。」
「・・・・・4倍界王拳ですわ。」 (ぼそっ)
「何?今なんつった!?」 (汗)
「って言うのは冗談ですが、実力行使です♪」 にっこり
・・・・・・あれ?これはもしかして・・・。
「姉貴がホンキだ・・・!!」
「・・・やはりそうなの?」
「あぁ、ふざけたように振舞っている時は姉貴が本気の時だ・・・!」
柏木家の長たる千鶴姉さん・・・。
一方、前世では地上最強だった耕一さん・・・・。
・・・・・いっその事、ここで姉さんを亡き者に・・・。 (にやそ)
などと不謹慎な事を考えていると、
耕一さんがにやりと嫌な笑みを浮かべ、
「いい事考えたぜ・・・。」
「なんです?耕一さんにしては珍しく悪巧みですか?」
「鶴来屋をぶっ壊しちまおう。」
「なっ・・!?」
「クケケッ!!ガレキの山になるまで、完膚なきまでたたッ壊す!
ん~~♪いいねぇ~!いいよぉ~!!
まさに俺のラストGIGに相応しい場所じゃないくぁい?」
「あ、あなた本気ですかぁ!?」
「じゃあ、ボキは忙しいんで、グッバイッ!!」
姉さん・・・!早く止めないと・・・!!
・・・・あ・・・行ってしまいました・・・・・。
(暴走する耕一さん・・・ちょっとステキ♪) ポッ