鬼兵般家長
DIE7話 オフロだいす鬼っ♪ 〜泳げっ!たいや鬼クン〜
ゴクッ・・・!
俺の目の前に現れた初音ちゃんは、あろう事か、
リーサルウェポンであるスクール水着を着用していた・・・。
やべぇ・・・やべぇよ・・・・犯罪だよ、それ。
ここだけの話、初音ちゃんは・・・見た目は、かわいい。
って言うか、あまり言いたくないが、そもそも柏木4姉妹は美的偏差値は鬼高い。
もう東大・京大・早慶上智かかって来いや!状態だ。
その中でも初音ちゃんは・・・一際・・・幼く見えるっつーか、
・・・・ロリ過ぎなんだよ。
以前、電車賃がもったいないからといって
切符を子供料金で購入して乗るという荒業を披露してくれた事もあった。
そう、本人は言われるのを嫌がるが・・・・・小学生、よくて中学生にしか見えない・・・・。
だが16歳・されど16歳。
そんなロリポップ初音ちゃんがスクール水着という名の最終兵器を着用しているのだ。
もう自ら意図的にロリを全面に押し出しているとしか考えられない。
は・・・HelloWorld・・・。
「な、なに?お兄ちゃん・・・」(もじもじ)
「は、はい?」
「眼つきが・・・やらしいよぉ」(ぽっ)
「は・・・はははは。」
やめてくれ!
なんか精神が病みそうだっ!
言い訳に聞こえるかもしれないが、あえて言おう!
俺はいたって正常だ!(なにが・・・?)
ぜんぜんその属性はないっ!
だが・・・だが・・・・これを目の当たりにした野郎は・・・・
絶対ガード不能にならざるを得ないんだぁぁ〜〜〜!!!!
「じゃあ・・・背中向けてよ・・・お兄ちゃん。」
「ふぁ?あ・・ああ・・・。」(考えるな考えるな考えるな考えるな考えるな)
「結構お兄ちゃんの背中って広いんだね♪」
「はい?・・・そうですか?」(俺は正常だ俺は正常だ俺は正常だ俺は正常だ)
ゴシゴシゴシゴシ
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」(I Can’t〜♪SayGoodBye〜♪to Yesterday〜♪)←メタルギ●ソリッド2のED
ゴシゴシゴシゴシ
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」(CHU・CHU〜♪CHUッCHU、イエ〜〜イ♪)←そろそろテンパイ
ゴシゴシゴシゴシ
「あ・・・ちょっと・・・ムネがキツイな・・・・。」(もぞもぞ)
「・・・・・・・・・。」プルプル(誰彼の荒野に〜♪かぁ〜なしき、あ〜したを〜感じても〜♪)←リーチアウト
・・・・・・・・。
ピトッ←耕一に抱きついた音
あああああああああああああああああああっっっ!!!
はじめてのせなかながし
おびにみじかし!たすきにながし!
あぁ〜・・・・狭い部屋でぇ〜・・・・錆びた・・・・・優しさ分け合った♪
あぁ〜・・・・君となら〜・・・・夢も・・・・信じれる鬼がしたかぁ〜ら・・・・♪
あぁ・・・・俺が・・・・壊れちまうよ・・・・・。
密着すんなよ・・・・ズルいよ・・・・あんたズルいよ・・・・。
「何やってんだ、虎羅。」
ゴシャッ
「ぐはぁっ!」
いきなり梓のネリチャギを喰らってもんどりうつ俺。
「初音ぇ・・・テメェは変態か?」
「何するんだよ!せっかくもう少しで・・・」
「もう少しでなんだ?」
(があぁ〜〜!おみそがぁおみそがぁ〜!!)
「邪魔するなよ姉ぇ!やはりテメェも耕一狙いかよっ!」
「阿呆。今お前を止めないと、後で姉貴と楓が何するか・・・・
第一それが分かんないほどお前も馬鹿じゃないだろ?」
「・・・・・・・・・・ねーちゃんには分かんないよ・・・・。」
「どちらにしても、あの2人が部屋でヘコんでるうちにとっとと、ここから出な。」
一体俺が何をしたというのだろうか・・・・。
梓に問いたい・・・問い詰めたい・・・・小一時間問い詰めたい・・・・。
・・・・・・・・・。
客間に敷かれた布団に横になり、ようやく解放された気分になった。
柏木本家に来て、まだ半日も経ってないのに
既に俺はホームシックで死にそうだ。
っていうか、ここ以外のとこだったらどこでもいい。
こんな生活が果たしていつまで続くのだろうか・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
やめよう・・・・考えるだけ鬱だ。
もう寝よう・・・・おやすみ・・・俺。
・・・・・・・朝まで何事もなければいいのだが・・・・・。
多分・・・・無理だろうな・・・・・。
(つづく)